娘は毎日ペットボトルの緑茶をひとつ持って学校へいく。ペットボトルのお茶は学校でも買えるけれどお安くはないので、私がスーパーで購入したプライベートブランドの安いペットボトルのお茶を持っていく。あまりにも安い緑茶はさすがに美味しくないらしく、5段階評価だとしたら2+ぐらいまでは許される。娘は麦茶、烏龍茶、紅茶、珈琲、さらには水も好きではないようで、いつでも緑茶ばかりを飲んでいる。紅茶も烏龍茶も茶葉は一緒ではないかと言ってもそれとコレとは別の話らしい。
そんなわけで、娘が下校までにお茶を飲みきらないかぎり、毎日ひとつ空のペットボトルが家に戻ってくる。娘はそれをすすいで逆さまにして置いていくので、乾いたころに私がペットボトルを大きな袋に入れている。その袋がペットボトルでいっぱいになったら近くのスーパーに資源ごみとして持っていっている。
先日もペットボトルが袋いっぱいにたまったのでスーパーへ向かった。スーパーのペットボトル回収ボックスに私が到着したとき、そこにはすでにペットボトルを捨てている男性がいた。男性の持つ袋はサンタクロースが持つ袋ほど大きく、袋の口を回収ボックスにつっこんで、わっさわっさとペットボトルを捨てている最中だった。だが、口のつっこみ方が甘いのか、はたまた男性の手際が悪いのか回収ボックスに入るペットボトルより、周りに散らかるペットボトルの方がはるかに多く、散らかったペットボトルはコロコロと転がる始末だった。駐車場の一角にある回収ボックス前でそんなことをされては困りものである。幸い、風の強い日ではなかったが、見ていられず「大丈夫ですかぁ?」などど間の抜けた言葉をかけながら男性が散らかしたペットボトルを拾って回収ボックスに投げ入れた。男性はお礼を言うでもなく、ただ慌ててペットボトルを拾っていた。
私は慌てている男性の横で誰が見ても涼し気な顔をしながら、持ってきたペットボトルが入った袋の口をペットボトル回収ボックスにつっこみ、だだっとすべてを捨ててきた。
その日、いちばん気持ちがスカッとした出来事だった。