VIDEOTAPEMUSIC の『NOISE FACE LANDSCAPE』を聴いた。1曲目の「1000年前」は偶然VIDEOTAPEMUSICの手に渡った、ある人物の撮影した90年代の中国旅行のホームビデオと、そこに記録された現地の音楽や風景、撮影者の独り言を起点に作られた楽曲のようだが、その言葉どおりややノスタルジックでオリエンタルな雰囲気がたまらなくいい。このアルバム全体にVIDEOTAPEMUSICらしさが溢れており、アジアの国へトリップしたかのような気持ちにさせられてしまう。mmmがカバーしたYo La Tengoの「Our way to fall」も好みだった。ずっと聴いていたら、私が持っている秋山亮二写真集「中国の子供達」を思い出した。

先週放送されたダウ90000の蓮見翔がスペシャルパートナーのアトロクをPodcastで聴いた。岸田國士戯曲賞を受賞した話と演劇は流行っていない発言について語っていた。演劇というものには広さと曖昧さがあるため、なにを言ってもわりと大丈夫って言ってて面白かった。演劇はお笑いライブのようにいっぺんに20組が出るような舞台がないので、観る機会も限られているし、新しい出会いにもアクセスしづらいのはそのとおりだと思う。ただ、流行ったところで今まで自ら情報を収集し、足を運んでいた人たちが歓迎するかと言うとそうでもない。文フリが流行りはじめてサブカル気質の方々が文フリから距離を取ってしまうことに似ている。皆のものになったら私の場所ではないみたいな、そんなやつだ。私もその気があるので首がもげるほど頷くくらいにわかる。

土曜日に名古屋のオアシス21で野外演劇を観た。この日はSOCIAL TOWER MARKETが開催されており、その中の小さなスペースではじめて演劇をやることになったようだ。以前にも観たことがある優しい劇団を観に行ったのだが、始まる前に「流行っていないと言われている演劇をやります!」と言ってていて、自虐が入ってるようにも思えるが演劇に興味がないひとが集う場で発するにはわかりやすい言葉のだと思った。優しい劇団は相変わらず面白く、とっ散らかっていそうなのに最後にまとまることに感心してしまう。東京から「猿博打」という劇団もきており、こちらはハツラツとした楽しさがあって、野外で観るのにちょうど良かった。暖かいというより暑い日で、照りつける日射しは容赦なかったが、それでもやっぱり生で観る演劇は素晴らしい体験だと思う。