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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

グリコ。チヨコレイト。パイナツプル。

ニッキ 思った

車で信号待ちをしていたら、歩道を歩く親子が目に入ってきた。お父さんは左手に買い物袋を提げていた。女の子は小学校低学年ぐらいで快活そうに見えた。

ふたりは手を高く挙げて向かい合い、じゃんけんをしていた。

女の子が勝ったらしく、大股で跳ねるように数歩進んで行った。

グリコ。チヨコレイト。パイナツプル。

そう、言いながら歩いていることは容易に想像できた。

女の子は立ち止まるとお父さんの方へ振り返った。お父さんはにこっと微笑み、また手を高く挙げてじゃんけんをした。

ヨコレイト。

女の子が勝ったようで、大股で楽しそうに跳ねて歩く。

次も同じ動作を繰り返したのだが、また、女の子がじゃんけんに勝った。

パイナツプル。

お父さんと女の子の間がどんどん広がっていく。

女の子は得意そうに跳ねる。お父さんさんは苦笑いだ。

ふたりの距離が広がる一方なので、お父さんは先ほどよりも高く高く手を挙げてじゃんけんをする。左手に持った買い物袋がカサカサと音を鳴らすように揺れているのもかまわずに。

グリコ。

やっとお父さんが勝ったようだ。けれど3歩。まだまだ女の子とは距離がある。

 

そこで、信号が変わったので、私は車を走らせた。

どこまでじゃんけんを続けるのかな。

お父さんは追いつくかな。

勝手な想像をした私は小さく微笑んだ……はずだったのに、泣きそうになっていた。

青い空とふたりの笑顔はとても眩しかった。くらくらした。

手にしたいあたたかさのカタチを見たような気がしてきゅっと苦しくなった。

直線道路を走っているはずなのに、見える景色は歪んでいて、青い空と不釣り合いだと思った。交差点を曲がり、建設中のショッピングモールを眺めたとき、先ほどよりも景色がはっきり見えはじめた。

グリコ。グリコ。グリコ。

少しずつしか進まないけれど、進んでいれば追いつくかな。手が届くかな。

私も手を高く挙げてこの手で掴み取ろうかな。

 

這ってでも進んでいれば届くと思いたい。今は。

グリコ。チヨコレイト。パイナツプル。

 

 

どこのこきのこ☆ きのこときのこの本と。

きのこ 絵本

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 昨日の記事に書いた通り、きのこを眺めながら公園を一周した。

きのこは好きだけど、そんなに詳しくはないため、説明などはできない。

けれど、色んなきのこを見ることができて楽しくなったので、写真を何枚も撮った。

 

山ではなく公園でもこれだけの「きのこ」がみられるのです。

番号を振ったので、あなたの好きな「きのこ」を教えてくれると嬉しいです。

 

「1」

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「2」

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「3」

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「4」

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「5」

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「6」

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「7」

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「8」

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「9」

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「10」

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「11」

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「12」

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「13」

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「14」

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「15」

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同じ種類のきのこもあるけれど、かさの広がり方が違うだけで顔が変わる。

顔は徐々に変化する。

成長と育ちが関係するのは人間とさして変わらないかも知れない。

 

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この四阿がきのこっぽくて可愛かった。のこのこ。

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苔も美しい。

苔もわりと好きだったりする。

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羊歯植物も好き。

胞子で増えるものが好きなのだろうか。

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帽子をかぶったどんぐり。

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大きな池に生えた木。

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水がちょろちょろ出ているところ。

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なにかの実。

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ピンクの花。お花も詳しくないけど太陽の光を受けていて、きれいだった。

 

公園では地面を見ながら探すようなきのこだが、世界で一番大きい生物はきのこだったりする。菌類はなかなかすごい。美味しくて、だけど毒もあって、ビジュアルも様々で飽きないから面白い。

 

またきのこ狩りにでかけよう。

 

***

せっかくなので、きのこの本で面白かったものを3冊ほどあげておきます。

 

 『きのこる きのこLOVE111』

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 「ほしいものりすと」に入れていたらどなたかがが下さったこちらの本。

著者のきのこ愛が溢れていて、読み物としてかなり面白い。

きのこの生物学的な話だけではなく、歴史や民族、雑貨や漫画についても書かれているきのこの雑学本である。ちょっとずつ読むと本当に楽しめて良い感じ。

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ページをずらすときのこの絵が出てくるのもかわいい。

逆にずらすと違う絵柄が出るのだよ。そっちもかわいいのだ。

 

『きのこの世界はなぞだらけ』

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こちらも頂き物。

この本、全カラーページできのこの写真がとにかく美しい。それに加えてきのこの基礎知識や胞子の飛ばし方など、きのこに関する様々なことが学べてしまう。

きのこ入門書にはもってこい。これは良い。おすすめ。

 

『きのこってなんだろう?』

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現在発売しているかがくのとも10月号。

この絵本はベニテングタケを例に、きのこのライフサイクルが描かれている。

ベニテングタケの花(菌)言葉は「幸運がやってくる」。

毒きのこなのに幸運をもたらすなんて面白い。

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 折り込みふろくの「きのこのせかい」が美しい。

これを見てきのこに興味をもつこどももいるかも知れないなって思った。

 

 

きのこる キノコLOVE111

きのこる キノコLOVE111

 

 

「世界が崩壊したとき、大切なことの九十九パーセントは、ただそこにいてくれることだった」

ニッキ 思った

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昨日まで降り続いていた雨があがると、一気に気温が上昇したのを感じた。雨は嫌いではないけれど、暗い空よりも明るい空の方が見ていて気持ちが良いとは思う。

雨上がりに私が手に入れたものは、青い空とほんの少しふわふわと軽くなった体だった。

 

どこかを歩いてみたい気分になったので、大きな公園へ行ってみた。

公園の駐車場に車を止め、入り口まで歩いていく。

歩くたびに何かをかさっ、こりっ、と踏みつけた音がした。音の正体は落ちていた木の枝やどんぐりだった。

公園のアスファルトでできた歩道を下っていく。

左右には木や花が植えられており、林のようになっていた。歩道には「1000m」などと距離が書かれており、ランニングをされる方の目安になっているようだった。私は時折、地面を眺め、何メートル歩いたのかを確認していた。すると、左手にあった木の根元にきのこが生えていることに気がついた。ひとつ、きのこを見つけたら、またもうひとつ、違う種類のきのこが視界に入ってきた。数十メートル歩くたびにきのこを見つけ、だんだん歩くのが楽しくなってきた。楽しくなってきた私は娘が保育園の頃に踊っていた曲を思い出し、口ずさんでいた。

 きききのこ きききのこ
のこのこのこのこ あるいたりしない

きききのこ きききのこ
のこのこ あるいたりしないけど 
ぎんのあめあめふったらば
せいがのびてく るるるる るるるる

いきてる いきてる いきてる いきてる
きのこは いきてるんだね

 まどみちおさんの作詞である「きのこ」は可愛らしくて力強くて素敵な詩だと思う。「ぎんのあめ」が降ったから、きのこはたくさん育ったんだ。

だって、いきているから。

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『世界を7で数えたら』を読んだ。

この本はアメリカでベストセラーになったYAで、映画化も決定している。

発売された時から気になっていたのだが、ようやく読むことができた。

 天才児だけれど人とつきあうのが苦手な12歳の少女ウィローが、自分の生きる場所を見つけていく物語。
唯一の理解者の養父母の突然の死によって、ひとりぼっちになってしまったウィローが、困難を乗りこえ成長していきます。
施設に入ることから逃れるために、ちょっとだけうそをついて、会ったばかりのベトナム人家族と一緒に暮らすことに。協力したのは、学校のカウンセラー。

ちょっと変わった登場人物が繰り広げる、奇妙な家族の物語。

家族とはなにか、人と人との結びつきについてを感動的に描きます。

序盤は物語になかなか入っていけなかったのだが、途中から夢中になってしまい、最後まで一気に読んだ。

ウィローの生きづらさや周囲へ与える影響に辛くなったりもしたけれど、誰しもが欠けている部分があったとしても、お互いが認め合うという優しさ、素晴らしさが見えてくる本だった。

ウィローは天才だが、天才なりの生きづらさを抱えている。そんなウィローを理解してくれていた養父母の死。ウィローは大きな悲しみに包まれる。  

「世界が崩壊したとき、大切なことの九十九パーセントは、ただそこにいてくれることだった」

深い悲しみの中にいるウィローが感じたこの思いをなんとなく私も感じている。

世界は各々の心にある世界であり、生きていると闇の中で進むべき方角がわからなくなるときがある。

そのとき、ただそこにいてくれたら。

「誰か」なのか「何か」なのかはわからないけれど、心が安らげるもの、信頼できるものの存在はとてつもなく大きいと思うのだ。

 

そっと寄りかかって、目を瞑って、「ぎんのあめ」が降るのを待っている。

待つだけではなく、時には見つけに行く。

 

だって、私はいきているから。

 

世界を7で数えたら (SUPER!YA)

世界を7で数えたら (SUPER!YA)