バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

本屋さんを巡る

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年末年始は実家に帰省していたのだが、帰省した翌日は1人で本屋さん巡りをした。

年末は時短営業も多かったため、楽しみながらも最後まで時間と戦い続けた。もちろん、昼食を取る時間などない。こういった時だけ体育会系気質がでるのは性分なのだろう。

結局1日で7店舗回った。その他にちょろっと雑貨屋さんにも寄っているので帰宅時の電車はへろへろだった。

1店舗目。

向かう途中にあった雑貨屋さんのディスプレイにひかれてふらりと店内へ。可愛らしいポストカードがあったので購入した。目的の本屋さんは新刊と古本を両方扱うお店で、緩やかな空気が心地よかった。「本にカバーをかけますか?」と問われて断ったのだが、そういえばこのお店のカバーが可愛かったなと後から思い出した。次に行くときはお願いしよう。田尻久子「みぎわに立って」、アリス フェルネ「本を読むひと」を購入。

 2店舗目。

長い坂を下った先にある本屋さん。夏に行こうと思ったらお休みだったので今回はじめて足を踏み入れた。店内には店主夫婦と常連の子どもがいた。噂に聞くとおり、子どもが遊びに来る本屋さんなのがすぐにわかった。

店主不在時に、子ども達が奥様へ質問を繰り返していた。

「では、イエスかノーで答えて下さい」

「はい」

「あなたはあまり儲からない仕事をしている人と結婚して幸せだ。イエス、ノーどちらですか?」

「(笑いながら)なにその質問!そんなのイエスに決まってるよー。」

即答する奥さんに心の中で拍手を送る。

「……え、本当に?……でもあの〇〇さんだよ?ねぇ?そうだよね……」

子ども同士で確認し合うかのように話している会話が面白かった。きっと本屋さんとしてだけでなく、人として子ども達から愛されているのだろうと思う。素敵な居場所なんだろうな。松岡達英「いけのおと」、こしだミカ「ねぬ」購入。

3店舗目。

あまり大きくない店内の至るところに読んでみたい本があってわくわくした。急な階段を昇った2階にはその時間は誰もおらず、1人で本に囲まれた空間を味わった。しあわせしかない。購入した本にカバーをかけてもらっている際、置いてあったしおりが可愛くて手に取ったら「挟んでおきますね」と言って下さった。藤井聡子「どこにでもあるどこかになる前に。」購入。

4店舗目。

前から行こうと思っていて、なかなか行けずにいた本屋さん。お店の中は何人ものお客さんがいた。1周見てから、2階で行われていた古本市へ。秋山あゆ子さんの絵本「くものすおやぶん」シリーズがあったので思わず手に取った。額におさめられた古いきのこの絵にも惹かれたが、この時点で空っぽで持ってきたはずのバッグがだいぶ重くなっていたので諦めた。1階でも本を購入。たくさん置かれたZINEにも手を出しそうだったが、お財布もさびしくなりそうだったので見送る。次に来るときは我慢できないかもしれない。秋山あゆ子「くものすおやぶんほとけのさばき」、小林路子「森のきのこ採り」、若松英輔「悲しみの秘義」購入。

5店舗目。

大好きな本屋さんなので駅からスキップするかのように軽やかに歩く。ややガタついた戸を開けて店内へ。小さな店舗の中にぎっしりと絵本がある空間がたまらない。流れている音楽にふふっと笑ってしまう。どうやら、いろんなためいきさんのCDだったようだ。きくちちき「いちにのさん」、いろんなためいき「maji maji」「sowaka」購入。

6店舗目。

だいぶ陽が落ちて暗くなってきた。近くの神社でお祭りをしていたらしく、そういえば東京のお祭りって行ったことがないなぁと思った。寄ってみたかったのだが、修行のような重さになってきたバッグをぶらさげて神社へ続く階段を昇る元気はなかった。仕方なく、横にある坂を歩いて本屋さんへ向かう。店内の飲食スペースで楽しそうに談笑する人を横目に本棚を眺めた。店主は咳をしていて苦しそうだった。夏にも訪れた店なので、そのことを伝えると「前とイメージが違いますね」と言われた。たった4か月で変化があるのは面白い。今後もカメレオンのごとく、変化していこう。堀越英美「女の子は本当にピンクが好きなのか」購入。

7店舗目。

6店舗目に寄った流れでいつも入ってしまう本屋さん。店内は場所柄、学生が多い気がする。気になる本も何冊かあったが、購入するまでに至らず。今日はここまでにしておこう。

 

もっとたくさん行きたかったけれど時間的にこれが限界だった。まだ行っていない本屋さんもあるし、次の機会まで地図を見ながら妄想して楽しもうと思う。あと東京だけでなく訪れたことがない地へ行ってみたいな。

 

今年の目標の1つ。

 駅などで自転車をドミノ倒ししてしまって、途方にくれている人を手伝う率も高い。ちょっとしたことしかお手伝いできないけれど「ちょっと」の積み重ねが私に自信を与えてくれる。

人の優しさを受け取りながら「わたし」が誰なのか自分で探っていくことも、忘れてはいけない今年の課題だと思う。

 

 

みぎわに立って

みぎわに立って

  • 作者:田尻 久子
  • 出版社/メーカー: 里山
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本
 

 

本を読むひと (新潮クレスト・ブックス)

本を読むひと (新潮クレスト・ブックス)

  • 作者:アリス フェルネ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: 単行本
 

  

いけの おと (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)

いけの おと (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)

 

  

ねぬ

ねぬ

  • 作者:こしだ ミカ
  • 出版社/メーカー: 架空社
  • 発売日: 2014/01
  • メディア: 大型本
 

 

くものすおやぶん ほとけのさばき (こどものとも絵本)

くものすおやぶん ほとけのさばき (こどものとも絵本)

 

  

森のきのこ採り―すぐそばにあるアナザー・ワールド

森のきのこ採り―すぐそばにあるアナザー・ワールド

  • 作者:小林 路子
  • 出版社/メーカー: 白日社
  • 発売日: 2003/08/01
  • メディア: 単行本
 

  

悲しみの秘義 (文春文庫)

悲しみの秘義 (文春文庫)

 

  

女の子は本当にピンクが好きなのか (河出文庫)

女の子は本当にピンクが好きなのか (河出文庫)

 

 

 

どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜

どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜

  • 作者:藤井 聡子
  • 出版社/メーカー: 里山
  • 発売日: 2019/10/16
  • メディア: 単行本
 

 

  

20200104

ここ数年、化粧はただ粉を肌にのせているだけの状態であったが、最近は楽しいと感じている。

心に余裕がなく、明るさの足りない部屋で鏡を見ていた頃は気づかなかったが、太陽の注ぐ部屋で見た自分の顔が年相応の年月を重ねていることに驚いたのだ。

アイシャドウをしてアイラインをひく。ひとつひとつの動作が楽しく、自分の顔はキャンパスなんだなと思った。

そういえば、若い頃は青や緑のアイシャドウも好きだったと思い出した。青は結婚パーティーのメイクをして頂いた方に「似合いますね」って言われたんだっけ。そのあと「ウェディングメイクのモデルやりませんか?」とお話を頂いたが、私は写真を撮られることが苦手なのでお断りしたのだった。今となれば、やっておいても良かったと思えるけれど、あのときの私が出した最良の答えだろうからこれでいい。

結婚パーティーといえば、都内のレストランで行ったのだが、私は新婦でありながらずっと料理を食べていて「こんなに食べている花嫁は見たことがない」と皆に言われた。

「だって、料理で選んだ場所だよ。終わってから冷めた料理を食べたくないよね」

そう話す私を友人はまた笑って見ていた。

 

 

20200102 ~「みんなで食べると楽しいね」

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実家でだらだらと過ごしている。

父は数年前に脳梗塞を患ったので、会話がままならないことが多々ある。

父はデイケアで何かの発表会の時に手を叩いたのが楽しかったらしく、皆で笑うと大きな拍手をぱんぱんと繰り返した。あまりにも音が多かったため、パーの状態で叩かずに、指をくっつけた方が良い音がするよと皆で伝えた。

今日は娘が起きてくるのが遅かったため、父母が先に朝食をすませていた。けれど、私や娘が朝食を食べ始めると、父は自分の箸を取りに台所へいき、一緒に食べ始めた。

「もう、食べたでしょ」

母は父に話したが、それでも父は食べようとする。母は諦めてなるべく軽そうなものをお皿に取り分けて父に渡した。

「みんなで食べたかったんだね。みんなで食べると楽しいね」

母の言葉に父は「うん」と頷いていた。

私は父ではない人がそこに座っているように感じてしまうことがある。毎日顔を合わせて接している人には、大変なりにも変化が感じられ受け入れられるのかもしれないが、年に二回程度しか会わない私はふとした時に「これは誰だろう」と思ってしまうのだ。寂しくて残酷で心がないなって思うけれど、感情と許容はそんなに都合よく用意できるものではない。

父は固有名詞、特に人物名が母以外の人はほとんど出てこない。言わされない限り、もう自らの力で私の名を呼ぶことはないかもしれない。

でも、目の前にいる人は紛れもなく私の父であり、楽しそうに笑っている姿を静かに見つめていようと思う。

例え心がついてこなかったとしても。