バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

何者かの手によって

先週ぐらいまで上腕、肩、背中が重く、寝てもラクにならなかったため、娘に湿布を貼ってもらっていた。娘が貼った皺のよった湿布は貼付直後は特に何も感じないのだが、数分経つとひんやりしてきて思わず笑った。 「うひゃひゃ」 これを3日くらい繰り返してい…

珈琲豆

体調が良くない。鼻の奥がつんとして頭が重い。体が不調を訴えてきたためか、心も一緒に何処かへいっているようだ。年末の慌ただしさはただでさえ、心と自身の距離ができやすい。距離が遠ければ遠いほど回復が遅くなる気がするので、できるだけ心と自身をを…

ひとりでしか見えない景色

少し遅めの起床。これから出かける予定があるのだが、まだ寝ている子ども達用におにぎりを握る。かつて「自分のことだけを考えればいい」という日があったことを忘れ始めている。起きたらごはん、起きたら洗濯、常に生活を共にしている者のことが頭をよぎる…

帰路

シネコンでレイトショーを観終えて席を立った。誰もいなくなった座席を横目に通路へ出る。フード売り場の照明はすでに落ちており、ショッピングモールへ延びている通路にはシャッターが降りていた。皆、足早にエレベーターへ向かう。昼間は多くの人で賑わっ…

沙東すずさん『奇貨』読みました

沙東すずさん(旧 メレ山メレ子さん)『奇貨』を読んだ。 恋人を終わりを迎えたことによる数々のエピソードをX(旧ツイッター)にたくさん投稿されていたのを眺めていた頃から「これは本になるはず。まとまった文章になったら必ず読む」と決めていたのだった。そ…

京都へ行った日記。ふたたび。

京都へ行った。 娘が京大で講習を受けるとのことだったので、そのあいだ京都の町をぶらぶらしたのだ。 京大へ娘を送ってから古書善行堂へ向かった。京大から善行堂までのゆるやかな坂は、秋の香りと学生街の香りが混ざり合い、どこか郷愁を感じた。 やや汗ば…

赤と青

「OnigiriAction」というプロジェクトがあり、おにぎりの写真を投稿すると、アフリカやアジアの子どもたちに学校給食が5食分提供されるらしい。何もやらないよりはやった方がいいと思ったので、何度かおにぎりの写真を投稿している。これは天かすと枝豆とお…

かかとを鳴らそ

四日市にあるこどもの本屋、「メリーゴーランド」店長の増田さんが講師のBOOKトークナイトに参加した。増田さんが講師なので語られるのは絵本についてだったのだが、直接的に絵本について触れるのはおそらく開催時間の半分にも満たしていなかった。これが増…

この道はいつか来た道

休日に名古屋へ行った。 天気の良い日で、噴水が光に照らされシャンデリアみたいだった。 名古屋市美術館で開催されている福田美蘭『美術って、なに?』へ。いつも聴いているアトロクで宇多丸さんが福田美蘭について話していたので、どうしても観たくなった…

しずかな場所へ

こないだまで芳しい香りを放っていた金木犀の存在が薄れ、なんと儚いものかと思いながら日々を過ごしている。 相変わらず仕事の量が多く、8時に仕事を開始しても、退社が19時になっており、もはや笑うしかない。以前は9時間以上労働すると帰宅時の車でぐった…

走る

先日、レイトショーを観るためにシネコンへ向かっていたところ、いつもはするする通過できる道がなんだか混んでいた。「金曜日の夜だから車が多いのかな」と思い、しばらく進んでみると橋の上で点滅する灯りが見えた。車が2台止まっていた。どうやら追突した…

歩む

MV

物事が荒れることなくただまっすぐに進んでいく。 ちいさな、わたしの周辺だけがぬるま湯に浸かっているようで、居心地が良くて居心地が悪いようで、何とも言えないこころを持って、今、呼吸をしている。 いつも何か足りなくて、いつもどこかで生きていてご…

ギリギリでいつも生きていたいから

朝は眠たくてぎりぎりまで布団にもぐっている。 もうさすがにやばい!と布団から飛び出すと、そこからは恐ろしい早さで動き始める。そんなに慌てるならもう少し早く動き出せばいいのに!って自分にツッコむけれど、やっぱり眠いから一分でも長く布団にもぐっ…

ほどほどに。

忙しさのあまり、空気の色が変わっていくことに気がつけずにいた。香り、音、手ざわり、すべてが変化していくことに鈍感だった。夜が長くなり、風が気持ち良さそうに流れている。ただ、そこに立って目を瞑るだけで時間の経過を感じる。 五感が鈍くなるのは忙…

香りと色彩

爬虫類や両生類が好きなため、トカゲやカエルがいると子ども達が教えてくれる。 階段のてすりに居たカエルはどうしてここにいるのだろう。緑色が鮮やかできれいだ。 生き物の色やかたちに不思議と魅せられしまう。何のためにこんな足をしていて、この色を保…

塩茹での落花生

夕方。 洗濯物を取り込もうとベランダへ出た。物干し竿にかけられたハンガーを外そうと手を伸ばしたとき、赤みがかった空が目に映った。そこで、空も私を纏っている空気も秋の気配であることに気がついた。 気配と香りになかなか気がつけなかったのは、意識…

放出

7月後半から体調不良でしんどい。若干、回復の兆しが見えてきたが現在も継続している。 年齢的な面もあるのだろうけれど、重くて血量の多い生理が2週間続いたのだ。元々、貧血体質だったのがこの血量にやられて重度の貧血になっていた。「もう少しで輸血です…

すでに未来を生きている

夏があまり得意ではない。 暑さもそうだが、汗っかきなのに肌が弱いため、体のあちこちが痒くなったり、すぐに汗疹ができたりするのだ。首の左側の方がすでに汗疹になっているようで、指で触れるとぽこぽこしているのがよくわかる。早く治って欲しいと切に願…

大きなナナちゃんの下で

ブログがきっかけで知り合ったねぎさん(id:spice16g)とお会いした。 ずっとお会いしたいと思っていたが、世の動きもあり、なかなか実現できなかったのだ。 とても日差しの強い日に、待ち合わせ場所である「ナナちゃん」に私は10分程遅刻した。謝り倒すところ…

穴から這い出てダンスを踊る

金曜日夜、不思議少年×津あけぼの座『寿』の初日公演を観るために、津あけぼの座へ向かった。扉の前で開場時刻までしばらく待った。時間になると、扉がゆっくりと開いた。扉を開けたのは4月から四日市市文化会館のアートディレクターに就任した油田さんだっ…

800字

目の前にあるはずの空気が揺れ、じっとりまとわりつくように湿っている。前日の雨の影響もあるのか、暑さが増すと同時に水分の質量も感じるようだ。 特に着地点を決めずに書き始める文章は何処にたどり着くかまったくわからないため、私は何を考えてこの文章…

I don't see what anyone can see in anyone else but you.

急に夏を近く感じるようになったので、夏休みの予定を考え始めた。正確には夏期休暇、もしくはお盆休みなのだろうけれど、「夏休み」って響きにわくわくしてしまうので、あえて「夏休み」とよびたい。 子どもの頃の夏休みはなんであんなに長かったのだろう。…

へらへらわらう

7月。 今年の折り返し地点。 2023年のはじまりは娘の受験で慌ただしかったため、抱負らしい抱負を考えずに今に至る。 娘は進学し、息子は進級し、さて、私は何をしているのだろう。 職場が変わるなどの変化はなかったが、人の出入りはあった。私のしている仕…

「見える」「見えない」

気圧が不安定なためか、ここのところずっと頭がいたい。「いたい」が慢性的になると、それが通常のように感じてきて、いたくなかったときを思い出せなくなる。 そうやって、心が蝕まれていることに気がつかないふりをしていたあの頃の日々の苦しさはだんだん…

詫びクッキー

休日から平日へ変わるとき、気持ちはなだらかにしか切り替わることが出来ないのに、時間はそんなこともお構いなしに規則的に動いていく。 友とにこやかに過ごす時間が私の生活に必要であることをまざまざと感じ、嬉しさと寂しさがマーブル模様に混ざりあって…

私も存在している 『存在している 書肆室編』

4年前、はじめて『本の会』へ行った。 友人から「『本の会』は色んな本も知れるし、そこで出会った人たちもとても面白い」と聞き、ずっと行きたいと思っていたのだ。だが、そのときの私の家庭は最悪で、夜に開催されていた『本の会』に行くなんてとても出来…

貝殻のように。

あれだけ怖かった、アパートの階段を上がる足音が聞こえてきても何も思わなくなっていた。多くの人が生活をし、行き来している音は怖いどころか少しの安らぎを与えてくれる。 人が怖かったときもあるし、私の口から発することばが、いつも誰かを傷つけてしま…

まだ、寝ていてよ

華やかなアーケードをくぐり抜け、ただひらすら続く1本道のような日常へ足を踏み入れたとたん、次から次へ積まれていく案件の数々。 処理をできる人が限られるため、どうしても私の机にはたくさんの紙が集まってくる。とりあえず、上から崩そう、手を動かせ…

『ホンツヅキ三重2023』

開催を心待ちにしていたホンツヅキ三重2023へ行った。 ホンツヅキは三重県内で活躍される古本屋さんが集まって作った団体「三重県まちの古本屋さん協会」が主催している古本市である。昨年の第1回開催は多くの人で賑わっており、今年の第2回も皆が今か今かと…

この夏は……

ここのところ、あまりからだの調子がよろしくない。めまい、気圧による頭痛、月の半分くらい続く月経。季節と年齢的なものが一気にきている感じがして、途方にくれつつ、半笑いを浮かべている。 「この夏にしたいことはなんですか?」 Twitter経由のマシュマ…