華やかなアーケードをくぐり抜け、ただひらすら続く1本道のような日常へ足を踏み入れたとたん、次から次へ積まれていく案件の数々。
処理をできる人が限られるため、どうしても私の机にはたくさんの紙が集まってくる。とりあえず、上から崩そう、手を動かせばいつかは終わると自らを安心させつつ、取りかかった側から指名の電話が鳴る。指名されるような電話は大概複雑案件であり、紙の山を崩す予定が逆にメモ書きを増やしてしまった。
それでも果敢に紙の山から目を反らさずに、上からコツコツこなしていく。そのあいだに、名を呼ばれ、別件を片付ける。それらを繰り返した8時間後の机の上にはまだ紙が積まれていた。もはや、なんだか愉快になった。
海外からの「Hi！○○-san！」で始まるメールの返信を書くときに、こちらも「Mike(仮名)-san！」と書くかどうか、悩む時間も惜しかったけれど、案外「san」は喜ばれるよなって思い、勢いで「san」付けで返信した。メールは海を軽々と越えていくため、海外からのメールのレスポンスは早く、送ったそばからすぐに返信メールが届いた。このときばかりは時差のある国に「ありがとう」と思った。ゆっくり寝ていてよ。まだ、寝ていてよ。
さて。
私は今からゆっくり寝ます。
おやすみ。
海の向こうの○○-san！！
the chef cooks me 「愛がそれだけ feat. 原田郁子」- Music Video - - YouTube
