こないだまで芳しい香りを放っていた金木犀の存在が薄れ、なんと儚いものかと思いながら日々を過ごしている。
相変わらず仕事の量が多く、8時に仕事を開始しても、退社が19時になっており、もはや笑うしかない。以前は9時間以上労働すると帰宅時の車でぐったりしてしまい、運転が危うくなっていたのだが、最近はそうでもない。ずっと年齢に応じた体力の衰えだと思っていたものが、今となっては実は貧血によるものだったのだと考えている。
体が軽い。
あの辛さ重さはなんだったのか。
とはいえ、長時間労働により帰宅時間が遅くなり、夕食が20時を回ってしまうとその後の家事がきつくなる。夕食は20時前に開始するのが私には理想的なようだ。調理時間を考慮すると、19時過ぎには家に着いていたい。お賃金と体と心のバランスを取るのはなかなか難しい。皆さんがどうしているのか聞きたいところだ。
先日、誕生日を迎えたが、自分の誕生日を一生懸命自分で祝うことにしている。自分ならずっとそこにいるし、離れることがないからだ。
人に頼るのが下手だと自覚しているし、指摘されたこともある。下手と言うか、頼るくらい近い距離に行くのが怖い。近しい関係になって壊れるのが怖い。いつかは離れたり、疎まれたりするくらいなら近づきたくないのが本音かもしれない。誰も信じたくないというわけではなく、逆に誰をも信じていたい。だからこそ近づきたくない。私の見ている世界に色があるうちは、好きな色で塗り尽くしていたい。
でも、もしも近づいてもいいなって思えるひとがいたら、大事にしたいと思う。
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帰宅が遅くても自分のために料理をしています。
最近作ったもの。
寒くなってきたので、もつ煮を。
あと、すいとん。
ナッツとチーズとベーコンを入れ、ブラックペッパーをがりがり乗せたおつまみポテトサラダ。
自分の誕生日にお子さまが喜びそうなイメージのものを作りたかったので、ハンバーグとエビフライ。
半額の魚で漬け丼。
簡単なものでも美味しそうに見えるように盛りつけた休日のモーニング。
てりってりっの鶏の照り焼き。
ハムカツと鰯の梅煮などなど。
物価が高いので、値下がりや特売をしている食材を使い、野菜は農産物直売所で購入しているため、食費はそこまで高くないはず。
この中で高かったなあと思ったのは、娘が「食べたことないから食べたい!」と言ったアンパンマンポテトだと思います!
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誕生日の翌日、森ゆにさんの「秋の演奏会」(ちくさ座)へ行った。闇の中で照らされたピアノとゆにさんが幻想的で、心地のよい空間だった。
音があるのになんて静かな場所へ来たのだろうか。
このまま森の中へ連れて行かれるのだろうか。
もう、連れていってくれていいよ。
だって、少しつかれたから。