岐阜県美濃加茂市にある『HUT BOOKSTORE』へ行きました。店主、古池さんとは伊勢河崎一箱古本市で箱主同士になったこともあり顔見知りではありましたが、なかなかお店にお伺いできず、やっとお伺いすることができました。
大通りから少し入った静かな通りに、木造家屋を改装したお店がありました。古池さんは建築設計の仕事もされているので、どんな内装なのか入る前から期待が膨らみました。(ちなみにお隣に花屋さんがあり、ちょっと気になりました)
訪れたのが12月だったため、小さな窓にはキャンドルが。
とても可愛らしい。
店内へ入るとストーブの柔らかい暖かさを感じ、思わず息を吸い込みました。ドアを背にし、右手側には大きな本棚、左手側に小さなギャラリー、左手奥にトイレ、そして正面奥の短い階段を上った先に会計スペースがありました。古池さんが奥から顔を出してくれ、ご挨拶をしてからゆっくり棚を眺めました。
古本と新刊がバランスよく配置された棚が面白くて行ったり来たり。買いそびれていた本や韓国文学なんかも目に入り、どれを購入するか悩みました。絵本や、ちょっとしたぬいぐるみ(レオ=レオニのねずみ!)、森ゆに、田辺玄、青木隼人によるユニット「みどり」のCDもあって、やあやあこれは欲しいものいっぱいだぞ……!
購入した新刊はこちら。この他に古本を2冊。子ども達がすいとん好きなのですが、すいとんの本を見つけた息子が「これを買え……!」と目で合図してきたので買ってみました。こんな出会いがあるのが本屋さんの良いところですね。
トイレは使っていないのですが、ちょっとのぞかせて頂きました。このトイレマークがなんだかスタイリッシュで素敵!と思ったら古池さんのオリジナルなんだそうです。
センス!
トイレの写真は撮っていませんが、子連れでも困らないような大きめの作りで安心して過ごせそうでした。
隠れ部屋のようなギャラリースペース。落ち着く空間でいいなって思いました。
***
『HUT BOOKSTORE』さんを訪れる前に私が漠然と抱いていたイメージと実際に足を踏み入れたお店は同じようで違っていて、当たり前ですが、自分で体感しなければわからないってことでたくさんあるよなあと思いました。
例えば、「こんな本があるよ!」と情報として得ていたとしても、それはどの本の隣にあってどんな場所に置いてあるかだけでも私の本屋さんに対するイメージは変わります。悪い意味ではなく、そのほとんどは加点的な意味合いであり「わ!この本の隣があの本なのかー!そうきたかー!!」のように、してやられた感を楽しんでいるのです。
『HUT BOOKSTORE』さんでも私がいちばん好きな「棚を眺めて、してやられた感を体験する」が存分に楽しめたので、皆様も足を運んでみて下さい。
私もまた行きますよ!