バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

大きなナナちゃんの下で

ブログがきっかけで知り合ったねぎさん(id:spice16g)とお会いした。
ずっとお会いしたいと思っていたが、世の動きもあり、なかなか実現できなかったのだ。
 
とても日差しの強い日に、待ち合わせ場所である「ナナちゃん」に私は10分程遅刻した。謝り倒すところからのスタートだったため、おそらくねぎさんから見ればマイナスイメージからのスタートだったことと思う。本当に申し訳ないことをした。
ただ、以前の私は「何が何でも時間厳守!30分前には着いていないと!」と、時間に対しての強迫性観念があるぐらいだったので、最近はそれがだいぶ薄らいでいることにやや嬉しくも感じている。とはいえ、遅刻は良くない。次からは時間厳守を徹底しよう。
 
ねぎさんとは、はじめてお会いしたにも関わらず、澱むことなく会話が進んでいった。私が知りえるねぎさんの情報と目の前の彼女は一致していて、何の不安もなかったのだった。
あつい、あついを連発しながら、目当てのカフェへ向かった。人気があるカフェらしく、すでに3組並んでいたが、しばらく待つと店内へ通された。テーブルの間隔が広めで、ゆったりとした印象のカフェは冷房がよく効いており、静かに音楽が流れていた。外で並んでいるときに見たメニュー表のカレーがとても気になったので、迷わずカレーをセットで注文した。
 
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先にセットのサラダが到着。「生ハムが乗っているだけで豪華だ!名古屋仕様だ!」と、はしゃいだ自分が可笑しかった。サラダは素材のフレッシュさ、盛り付け、ドレッシングの3点が重要だと思っているが、どれも完璧でお皿も冷えていた(と思う)。
 
「外でカレーを食べると言えば、フェスだよね!」などと他愛もない話をしていたら、カレーが到着した。
 
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私は外食であまりカレーを食べないのだけど、今回は香りに誘われた。
ふたりで「美味しい、ちゃんと辛いのがエライ!上に乗っているミョウガがアクセントになって良い!」と話していたらあっという間にお皿がからっぽになった。喉から胃のあたりへ向かって、からだの内側から発せられる熱を感じた。
 
日常生活でなんとなく感じていても、ことばにすることがなかった思いをつらつらとはなした。本のこと、短歌のこと、ブログのこと、相手がねぎさんであるから成立する会話の数々は新鮮であり、ただただ楽しかった。
 
話が弾みすぎて長居をしたので、
「デザートもいっちゃう?」
と、ケーキを注文した。
 
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ベリーとナッツのタルトは最後の1つだったのだが、ねぎさんが私にゆずってくれた。どちらかと言うと、ゆずってしまうことの多い人生なので、ゆずられたことが嬉しかったし、ゆずられたことを素直に「いいの?ありがとう」と受け止められる自分も不思議だった。 このタルト、上に乗っているクリーミーなアイスにもナッツが入っており、「もう!細かいところまで行き届いてる!美味しいに決まってるじゃない!」と、なったのは言うまでもない。ねぎさんが頼んだティラミスも少しもらって、その滑らかさにうっとりした。
 
カフェを出たところで「わたしが良く聴いているPodcastがあるんですけど……」
そう、切り出したねぎさんはOVERTHESUNの話を始めた。
「やだ!私も聴いてるよー」と返し、こないだの回でスーさんと美香さんが青山ブックセンタービブリオバトル?的なことをした話になった。
「あれ、やりましょうよ」
ねぎさんのその一言で私たちは丸善へ向かった。スーさんと美香さんは自分が読みたい本を選んで、その中から相手に選んでもらう方式だったのだが、私はそれをとーんと忘れていてねぎさんに読んで欲しい3冊を選んでしまった。ねぎさんはちゃんと自分が読みたい3冊を選んでいた。ふたりで丸善のはじっこへ移動し、自分が選んだ本のプレゼンをした。小声で話そうと努力したのだが、テンションが上がってきて声が大きくなってしまった。笑いながらお互いの選んだ本から1冊を決め、購入した。
 
駅までの道のりで何の話からそうなったのかは忘れたがねぎさんの発した「銀のロマンチック…わははって漫画がありましてね」に、「川原泉ね」って即答した会話が面白かった。「ぜったい通じると思って話してます!」に謎の信頼関係が生まれたと思った。
 
 
緊張することなく、昔から良く知っていたひとのようでとても心地よかった。
また、本の交換しましょうねって約束をしてお別れした。
今度はもう少し涼しい頃にお会いしましょうね。
 
 

***
ねぎさんが選んだ本の中から、わたしが購入したのはこちら。


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沢木耕太郎『無名』
ねぎさんにわたしが書いた「私の父の話」を渡したところだったので、誰かのお父さんの話を読みたくなりました。
時間をみつけて少しずつ読もうと思います。

 

ありがとう。