早起きして、9時30分に始まる映画を観た。
『パラレル・マザーズ』、とてもとても良かった。シングルマザーである2人は産院で子どもを取り違えられる。同じ立場のシングルマザーでも、そこに至るまでの過程が全く違う2人と、家庭と弱さと強さを考えてた。
別軸で内戦によって死に至り、土の中へ埋められた曾祖父の遺体を掘り起こすことを長年の目標として生きることにも目を向ける。死んでも尚、家族を一緒の場所へ葬ることの優しさと安らかさを思った。
DNAについて思考を巡らすと二重螺旋が私の頭の中でうようよ動く。
血の繋がりは優しくも忌々しくもある。
もはや血の繋がりなど家族を構成する上でそこまで重要ではないと思っているが、それは家庭を上手く機能させることができなかった自分への慰めのようで言い切ることは止めておきたい。例え、他者による崩壊であっても。
『THE HUMAN VOICE』も面白かった。ガンガンにひとりで喋りまくって、まるで舞台のようだった。わんこがかわいい。
映画を観終わってから気づいたのだが、伏見ミリオン座近くのカフェ・ド・クリエが日曜休みになっていた。なんということだ。ちょっと休むのに便利だったのに。三重県はカフェ・ド・クリエがすべて撤退し、一店舗もないのでカフェ・ド・クリエへ行く機会をまた失ってしまった。というか、私はなぜこんなにカフェ・ド・クリエについて語っているのだろうと我に返る。
そのあと、円頓寺商店街で開催されていた『本のさんぽみち』へ行った。
昨年も来ているので2回目。
TOUTENBOOKSTOREさんで本を選んでいたら、隣で話していた方から「ひびうた」という単語が聞こえてきたため、黙っていられず「あの……横からすみません。『ひびうた』って聞こえたのですが、私、ひびうたへ出入りしている者です。」と声をかけた。
「ひびうたに出入りしている者」なんて、怪しさ満点の響きである。ただ、話しかけた方々が良い人であったため、調子に乗って話を続けた。イモコちゃんの本に対する熱量、ひびうたについての説明など私から語られるひびうたが相手にどう伝わっているのかわからなかったが、なぜか名刺(出版社の方でした)まで頂いたので何とか上手く話せたのではないかと思う(思いたい)。
tababooksさんのおすすめ本を買い、ビーナイスさんで本づくりについて話を伺う。本が好きな人達と話すのがとても楽しい。三重県ブースに立ち寄り、ぽらんさんに挨拶したら、私の後ろを青波堂さんが通ったので、ここは名古屋だよね……!とあまりのホームっぷりに笑ってしまった。
自分達の第一歌集を販売していた3人組がいたので「私の知り合いも名古屋で短歌やってますよ」と、はてなブログで知り合ったねぎさんの名前を出したら「知ってます!というか師匠みたいな人です!優しいお姉さんです!」ととても感激された。私の手柄でも何でもないのに、なんだか嬉しくなった。
toi toi toi、歌集ゆっくり読ませてもらいますね。
購入したものたち。
買ったもの以上の幸福な時間をありがとうございました。
1日自由行動をしたので、夜は子ども達が喜ぶハンバーグを作った。
普通のハンバーグも付け合わせを彩りよくすれば、豪華に見える。ひとつのお皿に複数のおかずを並べるときは、頭の中でイメージをする。主に、色の配置。あとは食材のかたちを考えて。
盛付けを想像することまでが料理を作る楽しみだったりする。
次は何を作ろうかな。