バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ひとりよがり

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ひびうたで開催された本の会に参加した。

ほぼ毎月開催される本の会に手作りおやつを持参し始めて約2年になる。きっかけは私が苦しかった時に穏やかな場を与えてくれたことへの感謝だった。そこからは楽しみにしてくれている人の存在があり、現在に至る。フルタイム勤務、シングルマザーの私にとって毎月お菓子を作ることは製作時間の確保、金銭面において正直厳しいところもある。それでも続けているのは私が誰かに与えてもらった優しさや気遣いを、他者へ渡していきたいと思っているからだ。

私はできるだけ柔らかい雰囲気の場に身をおきたいと願っている。そう願うのであれば、私自身もその場を作っていく必要があると、少しだけ心にゆとりができた日に思ったのだった。

他者の存在に気づいたり、思いやれる気持ちは心が疲弊していると形にすることが難しい。今日、自分の面倒を見るのに精一杯だという人だって少なくないと想像する。かつての私もそうだった。私が今日を生き抜くだけで精一杯なのに、「周りの人のことをもっと考えて」と言われたこともある。泣きそうになった。周りの人のことを考える余裕がどこにあるのだろうと思った。他者から見れば私の内面や苦悩はわかるはずもない。あとから冷静に考えれば、どれだけ苦しくてもその場面での「自分のことしか考えてない」という指摘はその通りだと思う。反省はするけれど、あの時にそこまでの余裕があったかと問われれば自信がない。

過去に戻ることはできないし(戻りたいとも思わないが)、今の私にできることを日々考えていく中でお菓子を作ることが頭に思い浮かんだ。

自分が作ったお菓子がおいてある本の会に参加するたびに、あの頃の自分を思い出す。傷だらけの私を思い出すのは苦しくもあるけれど、それらを糧にしてまた明日へ向かえればいい。きっと、どんどん記憶が薄れていって色がなくなって、空気の中へ溶け込んでいくだろう。

 

今の私がより鮮明な色を持てるように、たくさんのモノに触れ、日々楽しく暮らしていこうと思う。

 

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