4月は慌ただしく過ぎるものと思ってはいたけれど、ここまで予定がぎっしりつまっている月も珍しいのでは?と思えるほど、毎日が駆け抜けていく。
最近のできごと。
ちくさ座で行われた「冬にわかれて」のライブへ行った。はじめて訪れたちくさ座はステージを囲むような客席で、私は「A」と書かれた入って右手側の方からステージを眺めた。寺尾紗穂さんとあだちさんの横顔がみえる。伊賀さんはちょっと顔が見えるくらいでほぼ背中。
正面の「B」という客席からはあだちさんの背中が見える配置。ドラマーの背中を見続けるステージってなかなか面白いのかもしれない。3人のトークは噛み合っていないようでなんだか心地よく、会話にテンポが優先されるべきではないのかも知れないと考えていた。演奏は最高だった。私は紗穂さんが歌い出したとたんに涙が頬を伝ってきてしまい、自分で驚いた。音に感動したのもあるのだが、私にとって「寺尾紗穂」がいつも節目にいる気がするのだ。
私が紗穂さんにはじめてメールをしたとき、今思えばとんでもない内容をつらつら書いていたと思う。
私のツラい感情と紗穂さんの音楽が結びついてしまい、このままだと紗穂さんの音楽を聴くたびに私は苦しくなってしまう。でも、そうはなりたくありません。だから、このメールを書いています。
そう、書いたのだった。今も紗穂さんの音楽を聴くとあのときの感情が溢れてきて苦しくなることがある。けれど、あのとき私が書いた拙い文章に対し、私を気遣う返信をくれた紗穂さんの心を感じ、また、涙が出てきてしまうのだった。
ひとりぼっちの感覚で追い込まれていた私に自ら光を放ちなさいと助言してくれたことを忘れはしない。ご自身の体験と言葉をくれたことを忘れはしない。
あだちさんがずっと笑顔でドラムを叩いていたのが印象的だった。
ライブを終え外に出ると、静けさを増した大通りから綺麗な月が見えた。
毎月恒例「本の会」。先月は開催されなかったので、読んでる本がたくさんあり、何から紹介しようか考えてしまった。最終的には面白い本が伝えられた気がする。
この年齢になったから体験として得た知識はあるけれど、そこに引っ張られ過ぎないようにしたい。私が若い頃に「なんだ?この柔軟性のない大人は」と感じたような大人にはなりたくない。柔らかく柔らかく。
今回はビスコッティを作って持っていった。ビスコッティは簡単で美味しいので気に入っている。
梅棒『おどんろ』を観た。正直、最初の方はこれ、面白いのかなと不安になったけれど、進んでいくうちに私が思う梅棒らしさが爆発し、最高のエンターテイメントを観られたように思う。決して多くはないセリフ、ほとんどは体で踊って表現するダイナミックさに言葉ってあんまり必要ないよなっていつも思わされる。
言葉をあまり発しない人の視線と動きを感じていたい。察することは必要以上にしないけれど、ただそこにいることが支えになることはあると思っている。
今月もひびうたのブックマルシェに参加した。今回は息子が私の屋号でカード決済ができるようにしてくれたので、息子を引き連れてためさせてもらった。
カード決済を試して下さった方々ありがとうございます。また、面白がって話しかけて下さった方々にもお礼を申し上げます。
一応、毎回テーマがあるので、テーマに沿った本になるよう入れ替えています。
よろしければ、またお会いしましょう。
ずっと話続けている方がいらっしゃって、伝えたいことが多いのかなと思っていたけれど、実はそういうわけでもないのだと気づかされた。
私だって不安で寂しいから、楽しそうにしちゃうこと、あるもんね。楽しそうに見える人が毎日楽しく生活しているとは限らない。
私が見つめているものが近づいてくるかはわからないけれど、私は自分の思いに正直に過ごしていたいと思う。
今回作った折本。3号。
この文章は自分でも時々読み返す。
私の日々に彩りを与えること。
それは私ができること。