バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

800字

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目の前にあるはずの空気が揺れ、じっとりまとわりつくように湿っている。前日の雨の影響もあるのか、暑さが増すと同時に水分の質量も感じるようだ。

特に着地点を決めずに書き始める文章は何処にたどり着くかまったくわからないため、私は何を考えてこの文章を綴っているのかを更に考えてしまう。入れ子構造みたいに、箱の中の、そのまた中を探るみたいなそういう面白さがあるので、それはそれで嫌いではない。

どんどん箱を開け、中へ中へ進んいく。けれど、おそらく最後の箱を開けてもからっぽなのだろうと思う。何も生み出さない、思考のムダ遣いがある意味、贅沢な時間と言えよう。

書くことを特に用意していないのに、なぜこの文章を書いているのかと言うと、先ほどから娘が明日提出のエッセイが書けずに部屋をうろうろしているからである。「800字ならなんとかいけるでしょ」と言ったら「それならお母さんが書いて」と小学校低学年みたいな発言をし、急に幼さを醸し出してきた。宿題をすることはしないけれど、娘が文章を考えているあいだに私も800字くらいの駄文を書くことにした。

800字くらいの駄文であるならば、すぐに書ける程度には日々、「ことば」に触れていたいと思う。自分で限界を決めたらそこでストップしてしまうけれど、細々とでも続けていればどこかには辿り着くだろう。

数時間前、息子に内定通知が届いた。

別の企業から内々定は頂いてるのだが、先ほど内定を頂いた企業の方が本命に近いらしい。それは内定が来た時の声のトーンが物語っていた。明らかに声が煌めいていた。声に色があるならば、間違いなく暖色で熱を帯びた色だと思う。部屋を移動する足もどこか軽やかで、「喜び」は意識せずとも全身で表現してしまうものなのだと知った。

 

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はい、ここまででぴったり800字です。

 

 


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