ある日、見知らぬ方からご連絡を頂いた。文章を読んでみると、小さな小冊子を手製で作成しておりそちらに寄稿して頂けないかというお誘いだった。迷わず「書きます」とご連絡したのは、テーマが「本と本屋とわたしの話」だったからである。
はづき文庫さんが発行している『本と本屋とわたしの話 21』に寄稿しました。主に京阪神の古書店に置かせて頂いているそうです。手製なため少しずつの納品になると思われますが、何処かで見かけましたら読んで頂けると嬉しいです。私の他に古書店の店主などが寄稿されており、とても楽しめると思います。
私がこちらに寄稿する文章を書いていたのが多忙な時期であったためか、書こうと思っていた内容が上手く表現出来ず少々苦しみました。とりあえず友人に読んでもらうと、清々しいくらい気持ち良くダメ出しをしてくれたので一から書き直すことにしました。
その書き直した文章がここに載っています。締切こそ守りましたが、こまめに連絡することができず、はづき文庫さんにはご迷惑をおかけしました。はづき文庫さんはとても丁寧に対応してくださり、それだけで書くと決めて良かったと思いました。
人と人のつながりは偶然のようで必然であるのかもしれません。
この本を手に取って下さった方もまた必然であればいいと願っています。
夜、布団の中で読んでいたら表紙のしずくが涙のように見えました。
きっと何もかもを洗い流す涙になるのでしょう。
明日はきっと一段と晴れやかになるのでしょう。