バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

私は考える

集団で会話をするのではなく、1対1で会話をするとき、自分の口から発せられる思いもよらないことばに驚くことがある。 それは、先日、寺地はるなさんと話しているときや、サウダージブックスから本を出版された大阿久佳乃さんと話しているときに感じたことだ…

特別であり、特別ではない、日常のはなし

朝からしとしと、あめふり。 今日は、人と会う約束をしていた。 ずっとお会いしたかった方だったので、やや緊張してしまったらしく、朝からお腹の調子が悪かった。誰かと会うのに緊張し、それ以上に楽しみに思ったのは何年ぶりだろう。 駅で待ち合わせをした…

光るきのこ!

5月のある日。 いつもお世話になっている岩出菌学研究所さんから荷物が届きました。 品名には『光るきのこ!』と書かれておりました。 そうです。今年もヤコウタケ栽培キットをお送り頂きました。広報のFさん、いつもありがとうございます。 という訳で、慣…

『くもをさがす』

部屋の壁をアシダカグモが登っていた。長い足を動かして天井に移動し、また壁を這っていく。アシダカグモは大きめのクモのため、見た目が苦手な方も多いと思うが、宿敵Gを食してくれる益虫なので、静かに見守るのがいい。私も昔はいちいち驚いていたが、今は…

奥二重

産まれたとき、私に与えられたのは奥二重の瞼だった。 奥二重はややクールな印象を与えるようで、幼少期の頃は「かわいい」よりも「きれい」と言われることが多く、居心地が悪かった。「かわいい」に憧れたこともあった。けれど、なぜか二重にしたいと思った…

起床。寝ぼけたまま洗濯機へ向かい、洗濯物をかごへ入れると、ベランダへ出て洗濯物を干し始めた。近くの施設の人が外の喫煙所に並べられた椅子に腰かけているのがタープ越しに確認出来た。 施設ができる前、ここは田んぼだった。 私が今の住まいに越してき…

パンの香り

太陽の光が、頭のてっぺんにふりそそいで来るのを感じながら、パン屋さんへ向かった。ドアを明け、トングを持ち、棚に2段に並べられたパンの中から、私の手が選ぶパンを探す。甘いパンとしょっぱいパンを1つずつトレイに乗せたあと、「焼きたて」の文字に誘…

20230603 ~シンプルで熱のある何か

昨夜は台風が接近する中、三重県立文化会館でウィーン少年合唱団を堪能した。10~14歳の変声期前という短い期間に限られたメンバーが舞台の上で美しい歌声を響かせる。少しの幼さを纏った清らかな声に、年を重ねた自分が汚れているように思えてしまった。『…

同じところに佇んでいる

新人さんの取った電話が、横から聞いているだけでまだ処理できそうにない内容だと判断したので、電話を代わった。 「こんにちは」 話したことのある相手に向かって挨拶をしたら、明らかにホッとしたトーンでしゃべり始めた。「ホッ」って言葉が電話越しに聞…

20230531

私がしている業務の中に、電話応対とメール全般があるのだが、なぜか今週は問い合わせが多く仕事が溢れてどうにもならなくなっている。無理な残業はしないと決めているので、ある程度のところで切り上げているが、残した仕事を思うと帰宅してからも仕事モー…

魔法のことば

先日、講演会に参加したあと、そのまま家に帰るのがなんとなくもったいない気がして、「ちょっと寄れるところあるかな」と思いを巡らせた。 「あ、行ったことがないパン屋へ行ってみよう!」 早速、カーナビで検索。津市上浜にあるパン工房『ブロワ』へ。 住…

頼って生きて行きましょう。

発売してすぐに『母親になって後悔してる』を購入した。この本には23人の後悔している母親の姿が綴られている。皆、それでも子どもを愛している。 子どもを産むと世間からは「母性のある正しい母親」を求められた。子どもを産んだからと言って、上手く立ち回…

20230523 ~とりとめもなく

人の流れが変化する4月を終え、一息ついたような5月。 4月に進学した娘は新しい生活を謳歌している。気の合う仲間に出会えた喜びを日々語ってくれる中で、中学校にはあまり馴染めていなかったと告白してきた。自分が興味を持っている事柄について話したら、…

『夕寝』6号より

昨日、津市久居にあるひびうたで行われたブックマルシェにて一箱古本を出店しました。 一箱に出店するにあたり、何か自分らしさを表現したいと思い、フリーペーパーをお配りしているのですが、今回お渡しした『夕寝』6号の内容をこちらに載せておきます。 ア…

夢を見たのです

4月も後半に差し掛かり、暑い日が増えましたね。っていうか、急に暑くなって服どうしようとかなりません?朝、出かける時はまだそこまで気温が上がってきてなくて「今日は予報では暑くなるとか言ってるけど、これを信用して肌寒くて震えるとかいやーん!」と…

夢から醒めるとき

通っていた小学校の裏に公園があった。その公園には遊具とグラウンドとつつじ園があり、その横にはお寺があった。年に1度、その公園で大きなお祭りが開催された。祭りの準備を学校の廊下から眺めることができたため、子どもたちは目を輝かせながら、祭りに行…

20230406

4月。 涼やかで綿菓子のように軽く甘い空気が流れている。 新しい扉を開けた者たちと、それを支える者の姿が眩しい。 どれだけ危なっかしくても、新しい道に進むのは希望があるのではないか。 どれだけ難しくてもその先に何かがあるような気がするし、不安を…

20230330

空気が柔らかいと感じることがある。 からだのまわりに透明な何かがあって、包まれているような心地良さ。 いま、それを感じている。 今日、職場を去るひとはお酒が好きなので、お花ではなく、おつまみになりそうなものを購入して渡すことにした。いつ渡そう…

私はなんとかなるから心配しないで。

娘が高専へ進学することが決まり、卒業式のあとは制服の採寸へ行ったり、自転車を購入したり、入学説明会へ行ったりと毎日何かがあって、あっという間に今日に至っていた。 桜が咲き、雨が降り。 今年の桜が例年より淡い色合いに見えたのは、私の心と呼応し…

『M/E 球体の上 無限の連なり』

滋賀県立美術館で開催されている川内倫子さん『M/E 球体の上 無限の連なり』へ行った。 とてもとても素晴らしかった。 写真から、そのときの空気と温度が伝わってきて、柔らかくなったり、痛々しく思えたりした。 人は同じ景色を眺めていても、同じものが見…

卒業式でした

娘の中学校卒業式だった。 新型ウイルスのために、中学校入学式を終えた翌々日から約2ヶ月の休校、クラスメイトとも顔を合わせることもなく、スタートした中学校生活だった。行事も中止、縮小を余儀なくされ、息子が中学生だった頃と比較すると、校外学習、…

20230225

7時30分。いつもより遅めの起床。ごはんが炊けているのを確認し、娘のお弁当を作り始める。半額で購入した鮭を焼き、うずらの卵をゆでる。二段になっているお弁当の下段に炊けたばかりのごはんを入れて冷ます。上段に鮭、うずらの卵、昨夜茹でておいたロマネ…

20230216

仕事の忙しさから少し解放され、定時に帰れることも多くなった。長時間の労働はやはり精神を蝕むのだと解放された途端に気づく。渦中にいるときは必死すぎて何も感じず、そもそも感じられないことが問題であることにも気がつけない。そうやって精神は疲弊す…

20230211 ~晴れる

年が明けて少し経った頃から、外壁塗装工事が始まった。足場を組んで洗浄し、塗装するらしく、終了までに約1ヶ月かかり、その間のほとんどはベランダが使用不可でカーテンを閉めての生活が余儀なくされた。 朝、太陽の光を感じて起きることもなく、一日中照…

20230206 ~ゆっくり歩こうか

私は寒さには強い方なのかもしれない。皆がさむいさむいと首をできるだけ衣服の中へ引っ込めているとき、首を伸ばして前を見つめる。 私は汗っかきなのでどちらかと言うと夏が苦手だ。 あと、夏は私には眩しすぎる。 朝、車のフロントガラスが霜でがちがちだ…

とほんさんで開催されている第9回栞展に参加しています

奈良県大和郡山市にある「とほん」さんで開催中の栞展に今年も参加しています。 今年で3年目。 毎回、素晴らしいクリエイターの方々が工夫と愛らしさのある栞を作られていて、そこに自分の手作り感あふれる栞を並べても良いものか?と考えるのですが、私は自…

一緒に本屋へ行きましょう

1月31日。 渋谷の東急本館が閉店とテレビで放送されている同日に、名古屋の七五書店も閉店した。 私がはじめて七五書店を知ったのは、友人からだっただろうか。それとも本屋図鑑だろうか。どちらかは定かではないが、育児で慌ただしく、本もまともに読めない…

『大門文芸市』に参加しました

公私とも多忙で毎日何をして過ごしているのかわからない日々。 1つずつこなそうと山を切り崩しても、新たな山がそこに現れいつまでも立っても山の向こうは見えない。山の向こうにはきっと、明るい世界があるのだと微かな希望を抱いて歩を進めているが、あの…

20230112 ~心の中は泣いてるの

イベント準備で仕事に追われ、やっと一息。 1日のうち半分の時間を仕事に費やしたのだが、残った12時間は何をしていたのだろう。6時間は睡眠、1時間は通勤時間、2時間は家事、あとの残り時間が本を読んだり、お風呂ってところかな。言葉通り、目が回りそうに…

新年のご挨拶 2023

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。 *** 娘が受験生のため、帰省しておらずぼんやりと過ごしております。精力的に大掃除をして張り切っておせちなどを作れれば素晴らしいのですが、12月後半が激務だったために疲れが取…