バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

20230603 ~シンプルで熱のある何か

昨夜は台風が接近する中、三重県立文化会館でウィーン少年合唱団を堪能した。10~14歳の変声期前という短い期間に限られたメンバーが舞台の上で美しい歌声を響かせる。少しの幼さを纏った清らかな声に、年を重ねた自分が汚れているように思えてしまった。『となりのトトロ』も歌ってくれたのだが、「トトロ」の発音が違っていて、それも良いなと思った。

あの子達は、ウィーン少年合唱団での役目を終えたらどんな大人になろうのだろう。


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興奮冷めやらず、なかなか寝付けなかったため、起きるのが遅くなった。

とりあえずスープを作った。トマト缶がなかったので、フレッシュトマトとケチャップベースで味を調えた。うちではトマトのスープをリコピンスープと呼んでおり、娘が好んで食べる。

娘は高専の学食を利用することもあるのだが、食べたものの感想として「家でお母さんが作ってるアレの味と同じ」と言った表現が多く、苦笑いを浮かべてしまう。給食調理の仕事をしたことがある私の味が似るのは当然といえば当然だし、それだけシンプルに作っているとも言える。料理は小細工よりも素材の味を生かす方が好きなので、このままシンプルに作っていこうと思う。肌で季節を感じるように舌でも季節を感じていたい。


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津あけぼの座で清水宏さんの『スタンダップコメディ大作戦』『戯曲の真相~演劇探偵がゆく』の2本連続公演を観た。

はじめて観る清水宏さんのスタンダップコメディだったが、フリートークのように進んでいくのに、きっちり話すことが練られていてすごい!と思った。内容も面白くて声を出して笑った。清水さんの笑い皺が良かった。おそらく私は笑い皺ができる人が好きなのだろう。目の横に出来る皺の1本1本にあいだに優しさがあるような気がするし、眺めているだけで楽しくなる。

池袋の公園でラップをした話はYO!の使い方が可笑しくて、公演が終わったあと、友人にスタンダップコメディもどきを披露してしまうくらい引っ張られた。すしざんまい。

戯曲の真相の方は、序盤はストリップの話に、女性である私がどれほど笑っていいか迷ったが、結局大笑いしていた。ストリッパーは偉大である。後半は清水宏さんが演劇をやっていたことを裏付けるくらいの熱演で、清水さんの体から汗と唾が飛び散るたび、最前列で観ていた私の熱も上がっていった。面白かった。

終演後、外に出ると清水さんがいらっしゃって握手をしてくれた。こちらが演者さんに握手を求めるのではなく、清水さんの方から握手を求めてきてくれたことが新鮮だった。

誰かと最後に握手をしたのは何年前だったのか、まったく思い出せなかった。