津の大門で行われた「津ぅのドまんなかブックテラス 」へ行った。
メインは一箱古本市だったので、ぶらぶらしながら絵本を物色し、スズキコージの「エンソくんきしゃになる」を購入した。「記名があるので10円でいいですよ」と言われ10円を支払った。エンソくんはシュールで良い絵本だと思う。
伊丹市の図書館「ことば蔵」館長である綾野昌幸さんのトークライブがあった。綾野さんはとても柔軟な発想をお持ちの方という印象で楽しい話がたくさん聞けた。書店員さんや司書さんとのクロストークも面白かった。
実行委員の方や今後イベントを仕掛けたい方などが衰退気味の商店街を活性化させるために何ができるかと意見を出し合っている様が眩しくて良かった。
「この地域はシャッター街でもう終わりだ」
「こんな田舎何にもない」
嘆くばかりではなく、空いたスペースで何ができるだろうと意見交換するのは前向きだ。例え、すぐに結果が結びつかなかったとしても発展的な行いだと思う。
今は空っぽのスチームセンターだって、かつては賑わいをみせていたのだろう。
どのお店もそれぞれの個性を生かした文字な気がする。
眺めているだけでも面白い。
久しぶりにがっつりした蔦ビルを見た。いい感じである。
つい最近、中澤日菜子さんの「ニュータウンクロニクル」を読んだ。
高度経済成長期に建てられた団地を舞台にした連作短編集である。
1971年から1981年、1991年…というように10年単位で2021年までを描いている。建てられた当初は若い夫婦で賑わっていた団地がどう変わっていったのか。街の移り変わりとともに、住民の関わりが変化していく様が読んでいて面白かった。
人も街も生きていて、何年もすれば状態が変わる。
変化を受け入れて今何ができるのかを考え続けていく必要があるのだろう。