年末年始のどこかふわふわして所在のない空気は数日経つと欠片も感じられないほど何処かへいってしまう。
1年に1度の明日に期待する何かがそこにはあって、得体の知れない何かを求め、皆、昇る陽を眺めている。
私は明日に期待をしているのだろうか。
新年の抱負がぱっと浮かばない時点で明日ではなく、今日を生きるのに手一杯の我が身を少しだけ悲しくおもう。
とりあえず一歩。
言葉どおりの一歩。
20段くらいの階段を昇るだけで息が上がってしまう現状を思えば一歩踏み出すことは並大抵ではない。
歩けること、呼吸ができること、心臓が動いていること、ひとつひとつを確認し、生きものであることを確認する。
あなたに会いたい。
あなたと話がしたい。
前進する感情に折り合いをつけることで生き物であることを確認している。
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
「おめでとう」は年が明けた喜びよりも、今、この文を読んで下さった方が生き物であることに対してです。
血が通ったあなたと、また、お話がしたいです。
今年も宜しくお願い申し上げます。