バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ヤースデイとファオオオオン!

鼻の奥がツーンとしている状態がしばらく続いていて、微熱も同じように続いている。暑さだけでもだるくなるのに、ガツンと熱が上がって下がる訳でもない、微熱に文句を言いつつ、早く寝ることを繰り返している。

今年の梅雨はヤスデが大量発生して、家の中にまで進入してきた。一匹や二匹ではなく、多い日だと30匹ぐらい退治していたのではないだろうか。ヤースデイはあんまり強くなくて、見失っても次の日にくるんと丸くなって死んでいるのだけれど、容姿がよろしくないので虫嫌いの息子は逃げ回っていた。Twitterでヤースデイがでることを度々呟いていたら、岩出菌学研究所さんから蚊取り線香が良いとのアドバイスを頂き、週末はずっと蚊取り線香の中にいた。チャッカマン(おばあさんはガッチャマンと言っていた)で火をつけて、くるくるじわじわと灰になっていく蚊取り線香を眺めつつ、燃え尽きたら新しいものに変えた。灰を捨てる時に手で触ってみたくなり、少し触ったら手が汚れた。当たり前だけれど、本当に灰になっているのか確かめたかったのだ。

蚊取り線香は燃えたところとこれから燃えるところが一目瞭然でわかるのが良い。なんでもこんなふうに分かりやすかったら良いのに…などと思いながらまた、蚊取り線香に火をつけた。

蚊取り線香のおかげなのか、ヤースデイを見る回数がだいぶ減った。ヤースデイが出現するたびに、わーわー息子に騒がれることがなくなったので、私もだいぶゆっくりできる。ありがとう、蚊取り線香。ありがとう、岩出さん。

 

そういえば、私は三重に越してくるまで、ムカデを見たことがなかった。私が育った場所は田畑があるそこそこ田舎で、兄に引っ付いて虫取りなどにも行っていたけれど、ムカデを見たことはなかったのだ。それもあって、私は長いことヤースデイのことをムカデだと思いこんでいた。はじめて、本物のムカデを目にしたとき「なんじゃこりゃあ!!」と松田優作ばりに叫んだら、皆が「そいつは危険だ!刺されると病院送りになったりするぜよ!!」と脅すので、怖さが増した。ムカデはこわい。

今となってはムカデだと思いこんでいたヤースデイに謝りたい。

キミは危険じゃないもの。

「キミヲ ムカデト マチガエテ ゴメンヨ」

 

だけど、家の中をうろついたら容赦なく成敗しますので、お気をつけて☆

 

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上記文章とはまったく関係ないのですが、来月の「ちゃお」の付録がすごい。

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娘も大好きなプリプリちいちゃんの家電ふろく「フェンケシロボCHI-02」

何がすごいって……

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『せんぷうきとケシゴムが合体!!』

ん?

んん?

せんぷうきとケシゴムを合体させる必要性って……もごもご!!

いや、そこは置いておくとしてもすごいことには変わりない!

だって、スペアケシゴム内蔵やら首から下げられるストラップがつくやら忙しいったらありゃしない。

ほら、急にケシゴムが使いたくなる時ってあるじゃないですか、どこどこどこーケシゴムどこーなんっつて。そんな時には首から下げている「フェンケシロボCHI-02」の出番ですよ。持ち歩けるから、いつでもどこでも文字が消せちゃうよ☆

しかも「なんだか火照ってるわぁ」って時にすかさず、ファンをオン!

ファオオオオン!!!!

 

すごい!絶対ほしい!!

娘も楽しみにしているようなので、発売が待ち遠しいです☆

ファオオオオン!!!!

 

 

『夏がきた』  ~夏の日の思い出ばなし

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7月に入ったとたん、急に暑さが増してきた。

公園の草取りをして、首をつたる汗を感じている時に夏のにおいがした。

 

夏の日の思い出といえば、市民プールを外すことはできない。

小学生だった頃、夏がやってくると私は友達と自転車で市民プールへ遊びに行っていた。行くのはたいてい土曜日で、学校が終わってから家でお昼ご飯をささっと食べ、そのあと、汗でべたべたになった服を脱いで水着に着替えた。そうすれば、プールについた時に更衣室で汗でべたべたになった体に無理やり水着を着る手間が省けるからだ。ただ、パンツを持っていくのを忘れると大変なことになるので、パンツを持ったかチェックだけは怠らなかった。

待ち合わせ場所につくと、みんなで1列になって自転車をこぎだす。日差しが強く、ペダルをこぐたびに汗がふき出てくる。市民プールは郊外にあるため、景色からどんどん家がなくなっていく。セミの声がそこらじゅうでしていて、信号待ちで足を止めるたびに、流れる汗をタオルで拭った。市民プールのスライダーが見えてくると、皆の足はやや軽くなる。遠くから香ってくる塩素のにおいが鼻をついた。

自転車を止め、入場料を払う。金額は定かではないが、こどもは100円程度だったと記憶している。市民プールへ行く際は、母にいつも500円もらって、入場料と飲食代にあてていたからだ。更衣室で服を脱ぎ、小走りでプールへ向かう。最初にあびるシャワーが冷たくて、ぶるっと震えるけれど、心は流れるプールへ向いているのでまったく気にならなかった。

流れるプールを1周する間に必ず友達に会った。皆でわいわいしながら、水の中で漂っているのは穏やかで楽しかった。波のプールへ行ったり、スライダーを滑ったりもした。スライダーは楽しいのだが、何度も調子に乗って滑ると、水着のお尻部分の生地が薄くなって破れるので、決して調子に乗ってはいけない。お調子者の男子がお尻を見せながらおどけているのを見て、「男子ってなんだかこどもよねぇ」って思うのが常であった。

1時間に1回、プールの点検があり、その時間はプールに入れないので、私たちは食べ物を求めて売店へ行った。フライドポテトやアメリカンドッグを食べることが多かったが、体が冷えた時はカップラーメン(カップスター)を食べたりした。

4時ぐらいになるとそろそろ帰ろうかと誰かが言い出して、みんな残しておいた100円を握りしめ、カールを買って帰った。

今考えると、なぜ最後にカールを買っていたのか?と疑問に思うけれど、カールをおみやげとして持ち帰り、家で食べるまでが私の市民プールの思い出なのである。疲れた体を横たえて、昼寝をしていると「ごはんできたよー」という母の声がする。

母の声は優しかった。

 

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羽尻利門さんの『夏がきた』を読んだ。

夏の暑さもにおいも、扇風機の風も感じられる絵本だった。

玉ねぎがぶら下がった軒下、玄関にある朝顔、てるてる坊主、風鈴、すだれ……少し前の夏に見かけられた風景が広がっていて、「これぞ、夏!!」と思った。

人々の動きがどこか優しく感じるのはなぜだろう。

絵と色づかいが素晴らしくて、私の中の「夏が来るたびに読みたくなる絵本」に加わった。

 

 

夏がきた

夏がきた

 

 

 夏の絵本はこちらもおすすめ。

なつのいちにち

なつのいちにち

 

 

 

ごとうみづきさんの『おなみだぽいぽい』が素晴らしかったのです。

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ごとうみづきさんの『おなみだぽいぽい』を読んだ。

読み終えたあと、体の中に入っていた何かがすっと飛んで行ったような気がした。

すごいと思った。

絵本をずっと読んでいると、絵が素敵だとかじんわり優しくなれるとか、そういった意味でのお気に入りの絵本に時々出会うのだけれど、「すごい」と言わずにはいられない絵本に出会う機会はほとんどない。

けれど、『おなみだぽいぽい』は「すごい」とはっきり言いきれてしまう力があった。

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主人公であるねずみの女の子の気持ちが痛いほどよくわかる。

なみだがぽろぽろこぼれてしまうときはぽろぽろながしてしまえばいい。

何が辛いかうまく言葉にできないけれど、それでも泣きたいときってあるじゃない。

鮮やかな赤、言葉の響き、ぱんのみみのパンチ力、各ページの構図、どの角度から見ても素晴らしい絵本だと私は思う。

 

「ひとり静かに読む絵本」として、多くの人に読んでもらいたい。

帯に書かれた「対象年齢0歳~100歳超」は決して言い過ぎではないと思う。 

 

おなみだぽいぽい

おなみだぽいぽい

 

 

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メリーゴーランドの店主、増田さんとごとうさんの対談を読むとさらに面白いからおすすめ。 

www.mishimaga.com

 対談の中で2011年に開催された「とびだせ! みえの絵本作家たち展」にも触れている。私は2011年の3月にあの展覧会に行くことができて良かったと思っている。

各絵本作家さんの力をもらって、私は今も絵本を読み続けている。

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「とびだせ! みえの絵本作家たち展」を楽しむ6年前の娘。