バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ガマの穂のイカダには乗れないけれど

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夕暮れの空はグラデーションがかった赤い色で、そこに流れるようなラインの白い雲が大きく広がっていた。
その雲は羽を広げた白鷺のようだった。 
 
小学生の時、国語の授業で「くじらぐも」を読んだことがあった。あの時はくじらぐもに乗りたくて乗りたくて、毎日空を眺めていたように思う。学校帰りに友達と空を指差し、「あれ、"くじらぐも"じゃない?」と一緒に探すのも楽しかった。
 
そこからだいぶ時を経た今日の私は「白鷺の雲に乗りたい」と思った。
自分が白鷺の雲に乗ったイメージを頭に思い浮かべていたら、なぜだかニルスのふしぎな旅を思い出した。
ニルスはよく鳥に乗っていたよなぁって。あれは小さいから出来るんだよなぁって。
 
動物や虫に乗りたい、或いは話したいと思ったことは多々あって、そんな時にニルスやスプーンおばさんにとても憧れた。
それから絶版で今は手に入れることが出来ないのだが、こどものともの「むるとめるのぼうけん」と言う絵本からもかなり影響を受けていて、「ガマノホのいかだに乗りたい!」と本気で思っていた。
当時、「ガマノホ」を見たことがなかった私は、初めてガマの穂を見て手に持った時に「あ、これ、スプーンおばさんとかじゃないと乗れないやつだ」とガッカリした。
 
小さな体から眺める景色はどんな感じだろう?
今もそれは憧れの世界。
 
 
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ちょうど今、本屋さんで売っている ちいさなかがくのとも「こんにちは またあした」がそんな世界を再び思い出させてくれた。
 
草の間に落ちている石ころとじゃんけんして遊んだり、見つけた虫達と同じぐらいの大きさになって一緒に遊ぶ姿がたまらなく良い。
ありと石ころの山を登り、だんごむしとかくれんぼ。とかげと石ころにはりついて、バッタと一緒にぴょーんと跳ぶ。
どれもこれも私はやってみたかった。
 
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女の子は石ころとお友達になって石ころを家に持ち帰るのだけど、最後のページに私は完全に心を持っていかれました。
良いです、とっても。
 
それからこの絵本は月刊絵本で、中に「おりこみふろく」が挟んであるのですが、そこに書いてある写真家、今森光彦さんのお話がまた良くて。自然の中で自分で「いたーっ!」と昆虫や草花を見つける感動体験のことなどが書かれています。
 
 
 本屋さんへ行く機会がありましたら、児童書売り場でぜひ眺めて見て下さい♪
 
 
 
 
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この絵本の文を書かれている工藤直子さんは詩人です。
 工藤さんと言えばこちらの本が思い出です。

 

のはらうた (1)

のはらうた (1)

 

 実家にあったので子どもの頃に読みました。

かまきりりゅうじにへびいちのすけ、みのむしせつこ…みんな素敵な詩を披露してくれています。堅苦しくない楽しい詩なので、子どもも引き込まれます。

 

可愛らしい絵を描いているはたこうしろうさんは、こちらの絵本にお世話になりました。 

 

Chocolat Book(4) ショコラちゃんはおいしゃさん (講談社の幼児えほん)

Chocolat Book(4) ショコラちゃんはおいしゃさん (講談社の幼児えほん)

 

 ショコラちゃんシリーズの中でも、この「おいしゃさん」が娘のお気に入りでした。

ショコラ先生がアフリカで元気のない動物達を診てあげるお話。ストーリーがわかりやすく、絵もユニークで可愛らしいのです。元気がない動物の表情が何とも言えない!