バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

雰囲気美人な店員さん

コンビニに寄ったら、レジが外国人のお兄さんだった。肌はやや黒く、手つきはまだぎこちなさのある若いお兄さんで、名札を見たら外国人っぽい名前が書いてあった。

私の前に並んでいた方が思ったよりも会計に時間がかかったため、私は空いた隣のレジに移った。隣のレジにいたのも外国人のお兄さんで、先ほどの方と同様、肌はやや黒かった。なんとなく名札に目をやると「ササキ」と書かれており、一瞬「サ、ササキ?ササーキみたいな?」と必死に外国人っぽい名前を浮かべてみたけれど、普通に考えれば「佐々木」が一番近いだろうという答えに行き着き、先入観で名前をみるものではないと思った。

 

最近はあまり行かなくなったけれど、以前、たまに寄っていたコンビニに「ハナ」さんという名前の女性がいた。ハナさんは落ち着いた雰囲気を醸し出している30代ぐらいの方で、ものすごい笑顔を作るわけでもないが、不愛想なわけでもなく、淡々と、本当に淡々と業務を遂行される人だった。ハナさんのすごいところはどれだけ混雑していても焦ることがないことだ。もしかしたら内心は「どうしよう?こんなに並んじゃってるよ!」などと思ってはいるのかも知れないが、顔には一切慌ただしさも焦りも表れないのだ。どれだけ客が手間取ろうとも、いきなり難癖つけられようとも、ハナさんの顔色が変わるのを見たことはなかった。

 私はハナさんの絶妙な距離感が好きでハナさんがレジにいると密かに「アタリだ」と思っていた。ハナさんの落ち着きは朝の忙しい時間にバタバタしていた私をも落ち着かせてくれたからだ。

ハナさんの良さはハナさんに会わないと決してわかるまいと思う。雰囲気を言葉で伝えるのは難しい。どこかでハナさんを見かけたらきっと、私の言っていることを理解して頂けると思う。

ハナさんのような人はいわゆる「雰囲気美人」だと思う。雰囲気美人というと、「顔はそうでもないけど、雰囲気だけで可愛い扱いされる人」と取られてしまうことがあるのだが、雰囲気美人ってそういうことではないと思う。

秀でて顔立ちが整っていなかったとしても、その人がいるだけで華やかになったり、周りの人にひとかけらの温かさをわけてくれる人が雰囲気美人だと思う。

逆に雰囲気ブスはその人がいるだけで空気が不穏になるってことになるだろうけど、果たしてそんな人が存在するのかは怪しいところだ。私は会ったことがない。

 

とにかく、私はハナさんのような雰囲気美人に憧れる。直接的に何かをされなくても、関わることだけで優しい気持ちになれるなら雰囲気美人はかっこよくて素晴らしい。

まあ、そのような人でも頭にきたりすることはあるだろうけど、その時はその時。「実に人間らしくていいじゃない!!」と思うことにする。

 

疾走感がありつつもゆるくて面白い『フワフワ』を読みました ~ついでに絵本を何冊か紹介しちゃいます☆

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『フワフワ』を読みました。

ehonkan.co.jp

おおなり修司さんと高畠那生さんの組み合わせで面白くないわけがないでしょ!と思い、本屋でぱらぱらめくってみたら……やっぱり面白かったのです!

 

タイトル『フワフワ』の文字からふわふわしていますが、すべてのはじまりはダチョウの羽根がふわふわと舞ったから。そこから、あれよあれよの疾走感ある展開でページをめくりながら「うぉー、あぁー!」叫ぶことになるのです。

出てくる文字はほぼ擬音のみ。それでいてこの面白さが出せるのは、常にユーモアのある作品を送り出しているおふたりだからできることなのでしょう。

いやぁ、すごい。勢いだけでここまでできるんだ!(笑)

動物達の表情も愉快でついつい笑ってしまいますよ。

 

***

で、ですね、私はこの絵本の絵を担当されている高畠那生さんが好きなのですよ。このブログで紹介したことがあるのは、雨の絵本をあつめた時の『かえるのおでかけ』だけですけど、他にも面白いのがたくさんあるのです。

bambi-eco1020.hatenablog.com

 

まず、忘れてはならないのがこちら。

 『でっこりぼっこり』

でっこりぼっこり

でっこりぼっこり

 

 きょだいじん(巨大人)がマラソンをしてできた足跡をあんなことやこんなことに使ってしまうし、地球の裏側まであぁ、そんなことに…。

出版社の紹介に「徹頭徹尾役にたたない絵本、ここにあり。」と書かせてしまうくらいナンセンスで面白い絵本なのです。

 

次はこれ。

『たとえば、せかいがゴロゴロだったら』

たとえば、せかいが ゴロゴロだったら (講談社の創作絵本)

たとえば、せかいが ゴロゴロだったら (講談社の創作絵本)

 

 「みなさん、ゴロゴロするのは、すきですか?」ではじまるこの絵本、ついつい「ゴロゴロ好き好き!」と答えてしまうくらい私もゴロゴロ好きですなんですが、実は表紙に描いてあるゴロゴロ島ではみーんなゴロゴロして生活しているのです。いやっほぅ!夢の島

学校の授業もゴロゴロ、車での移動もゴロゴロ、プロスポーツの名も「プロゴロゴロ」みーんなゴロゴロ。

だけど、最後のオチであー、そうなのか!そっちか!って思います。シュールでナンセンス。これぞ高畠ワールド!

 

『フワフワ』のように文は他の方が書かれて、高畠さんが絵を担当する絵本も多いのですが、その中で好きなのはこちら。

『ほんとはスイカ』

ほんとはスイカ

ほんとはスイカ

 

イトウくんがあるいていると、「おれはスイカだ」と言い張るイカに出会います。え?そんなことないよね?と思ったらイカは『ス』 を落としたと言うのです…。

そこから始まる文字遊び。「イカ」と「スイカ」だけだったら、わかりやすいようだけど、イトウくんが巻き込まれていき、文字もどんどん変化していきます。ただの文字遊びだけではなく、話の展開もテンポが良く、ラストまで流れるように進んで行きます。

可愛くって面白い、素敵な絵本です。

 

***

『フワフワ』も紹介した他の絵本もとっても面白いので、ぜひ読んでみて下さい☆

 

最後に。

『フワフワ』の文を書いているおおなり修司さんと絵を描いている高畠那生さんの共通点をみつけましたよ!

それは、だるまの絵本をかいていること!!

 

だるまだ!

だるまだ!

 

 

だるまなんだ

だるまなんだ

 

 

かこさとしさんの「だるまちゃん」やかがくいひろしさんの「だるまさん」があることも考えると、「だるま」って絵本の題材にしやすいのかしら?なんて考えてしまいますね。

私もだるまのお話考えようかしら??

 

 

フワフワ

フワフワ

 

 

 

 

凝った料理はつくれないけれど。

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連休最終日。

連休中にそんなに遠出せずにいたためか、そこまで「休みが終わっちゃうよぉぉぉぉ!」感はない。けど、まあ、休みたいよね。とにかく眠いので。

滋賀にも行ったけど、峠を越えたらあっという間に着いてた。近い。忍者になったたぬきがいるあたりが、甲賀っぽい。

そういえば、津にMEGAドン・キホーテがオープンしたのだが、息子がエレベーターに乗りたいというので行ってきた。そしたら、思ったより人が多くってどんだけ津の人はドンキを待ち望んでいたんだよ!って思った。数日前に映画館へ行った時にドリンク購入しようと並んでたら、後ろにいたお兄さんが誰かと電話で話していて、その話題もドンキオープンだった。

「ドンキがオープンしたやん。おれ、昨日言ったキャバクラのおねーちゃんに聞いたんよ!!」

ドンキでこんだけ騒げるなんて平和でよろしい。良い土地である。

 

冷蔵庫に野菜が豊富で消費するのに一生懸命である。

今日の晩ご飯。

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豆ごはん、吸い物(小松菜・卵・三つ葉・ねぎ)、チキンカツ(スナップエンドウなどを添えて)、もやしと絹さやのにんにく醤油炒め、ほうれん草の胡麻和え。

このうちもらった野菜はグリンピース、小松菜、三つ葉、絹さや、スナップエンドウ、ほうれん草。たけのこは数日前までばんばんもらっていたけど、とりあえず落ち着いた。

それにしても変わった料理が作れないのなー。そもそも普通の、いわゆる家庭の料理を愛しているのでそこまで創作料理に興味がないってのもある。秀でた美味しさがなくても常に平均点以上を私は目指したいのである。

そんでもたまには冒険も必要だと思うので、次はなんかチャレンジしちゃうもんね。

 

録画番組を追っていて、屋台でラーメンを食べるシーンを見た時にふと、思い出したことがある。

昔、あるサイトでチャットを一緒にする男の子がいた。日常の話をだらだら話すくらいの程よい距離感が好きだったんだけど、その子が時々、チャットをしている最中にこう、話すのだ。

「あ、屋台きた!お腹が空いたからちょっと抜けますー」

夜も夜。それこそテレホタイム(23時過ぎ)ぐらいだったと思うのだけど、そんな時間に屋台がくるのかー、いいなーって何度も思った。都会の子ではなく、記憶が確かなら奈良の田舎の方に住んでいたはずだけど、そんなところにくる屋台ってのがさらに私の興味をそそった。あの頃はスマホなんてなく、SNSなんてのもなかったから、画像をもらうこともなかったけど、今だったら「ちょっと写真撮ってよ!」とか言えるんだろうな。

カタチが見えなかったから、私は屋台を想像した。

想像すると絵本「ふしぎなおきゃく」をなぜだか思い出してしまうのだった。

 

 

ふしぎなおきゃく

ふしぎなおきゃく

 

 

夜に聞こえる車の音は明日へ向かっている気がして少し切ない。