会社に姉御肌のお姉さんがいます。
お姉さんと言っても中学生の子どもがいる、それなりの年齢の方なんですけどね。
私がこの会社に勤め始めてどれぐらい経った頃だったでしょうか。。
ある時、私が「ねえさん」と呼び始めてから、周りの人にもそれが定着してしまい、今では皆から「ねえさん」と呼ばれています。
みんなが同じように思う姉御肌な人。
そんなねえさんはどうやら閉所恐怖症らしいのです。
ウチの会社には人が入れるほどの大きなダンボールが転がっているのですが、
「あの中に入れられてフタを閉められたら、ハァハァなって息出来ないと思う」
とこわがるほどです。2段ベッドもこわいらしいです。
先端恐怖症、高所恐怖症、色んな人がいますもんね。
自分がその立場でないから、どれほどこわいのかは想像でしかありませんが
理解する必要はあるなぁと思いました。
ちなみに。私は閉所というか隅っこが大好きなタイプです。
部屋の隅はホコリがたまりますから、ホコリと同等ってことですよ。えへへ。
ドラえもんが押し入れに寝ているのに憧れて、押し入れで寝たことあります。
(誰でも1度は押し入れで寝たことあると思ってましたが、そうでもなかったことを知り少々ショックを受けております・・。でもいるでしょ?押し入れで寝たことある人?後でそっと教えて下さい)
で、話を戻しますが。
私は部屋の隅やクローゼットの中とかそんなものが大好きなんです。
顔がスッポリおさまるようなところに顔を入れるのも好きでした・・過去形。
今は好きじゃない。これはあの出来事が原因です。
それは小学生の時。家族で水族館へ行ったんです。
館内を見て回り、その後、外で色んな動物とか魚を見てたんですね。
その時に何かのショーだったと思うのですが、柵越しに見るようなものがあったんです。
小学生の私の身長だと柵より身長が低かったため、どうにも柵が邪魔だったんです。
「なんだよぉ。見づらいな・・」と思いながら、柵越しに眺めていたのですが、イルカが跳んで興奮した拍子に、スポッと柵の間に顔が入ったんです。
「おお、これは見やすい!」と最後まで上機嫌で観た私。
「さあ、次に行こう!」と思ったら・・・顔が抜けないじゃないですか!
こ、これは。私、けっこう危機かも!?と・・。
母に「か、顔がぬけない・・」と言ってみたものの、どうにもする手だてもなく。
私の頭の中はすでにレスキューによるアホな少女救出劇がぐるぐると駆け回っており、「こんな恥はさらせねぇ!」とばかりに色んな角度で試すもののやっぱり抜けなくて。
親も困り、誰かに知らせなくちゃ!となりはじめ、私の気持ちもガクンと沈んで力を抜いた瞬間・・「スポッ!」と今まで抜けなかったのが不思議なくらいあっさりと抜けました。
ものすっごくホッとした!泣いた!たぶん全米が泣いた。超感動作。
アホっぽいタイトルしか思い浮かばないけど間違いなく感動作!
あれ以来、「知らないところには首をつっこまない」と心に決めました。
そして、「力が入っていると上手くいかないから、適度に力を抜け!」
と、自分に言い聞かせております。
相変わらず隅っこが私の生息域なので、社会の隅っこでホコリにまみれながら
余計なことには首をつっこまず、暮らしていこうと思います。