昨日書いた記事はなんだか中学生の苦悩みたいになりましたが、こちらはとにかく明るい中学生バージョンです。なにも悩んでばっかりいるわけじゃない。
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小学校の運動会を息子達と話をしながら眺めていた。
それは1年生の玉入れの時のこと。最初は普通の玉入れをしていたところへ進撃の巨人を描いたダンボールを手にした先生が登場。進撃の巨人は玉入れを妨害する役であった。
「ねぇねぇ、先生、めっちゃ頑張ってるね」
「妨害できているかは微妙だけど、1年生相手だからまあ、いいんじゃない」
若干冷め気味の中学生。
そこで「ともきくんは進撃の巨人見たことあるの?」と私は尋ねた。
ともき「あれ、R指定でしょ。俺、12歳だから見れないよ」
私「あー、そうなんだ。あれだね、TEDも可愛いけどR指定だもんねぇ」
ともき「TED?あれはR指定でしょ。だってさ、TEDはエロいもん」
私「・・ははっ、そうだな。そういう意味ではあかんな」
ともき「けど、俺ら第二次成長期(第二次性徴期)だから興味がないわけじゃないけど」
私「またまた、そんな言葉ばっかり覚えちゃって!」
ともき「だってさ、第二次成長期(第二次性徴期)だよ。第二次成長期(第二次性徴期)なんだよ!俺ら、第二次成長期真っ只中なんだよ!!」
私「・・・ともきくん・・それ、第二次成長期(第二次性徴期)って言いたいだけやろ?」
第二次成長期(第二次性徴期)を3回繰り返されたとき、私は気づいてしまった。彼は「第二次成長期(第二次性徴期)」という言葉を使いたいだけってことに。
「ところでさ、「第二次成長期(第二次性徴期)」って早口言葉で言うと難しそうな気がするね」
私がそう発するや否や息子とともきくんは早口言葉大会を開催してしまった。
「だいにじせいちょうきだいにじせいちょうきだいにじせいちょうき・・」
2人の声が周囲に響く。さわやかで刺さるような視線を向けてきている方もいるような気がしなくもなかったが、彼らは間違いなく第二次成長期であるし、別によかろうと私は思ったのだ。
2人ともまだ声変わりしていないけれども。
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中学生ぐらいの男の子がおかしな行動をするのは兄を見てきたから私も少しは知っている。
私が小学6年生の頃、近所にシャトレーゼができた。なんか、アイスをたくさん売ってる店ができたらしい、という情報は世界が狭い小中学生の間を高速の風のようにピューっとすり抜け、知らぬ人はいない素敵な店という認識で広まった。
当時、兄の小さな夢は「お腹いっぱいアイスを食べてみたい」だったらしい。子どもなら一度は夢を見そうだが、金銭的に厳しいので夢だけで終わることが多いと思う。
だが、このシャトレーゼの出現により2リットル入りアイスがこどものおこづかいで十分手に入れられるゾーンにぐいぐい入りこんできたのだ。
兄がこのチャンスを逃すはずがない。
兄は友達の秋山君を誘い、2人で2リットルアイスを平らげる企画を開催した。アイスを好きなだけ食べられるとはいえ、1人1リットルはなかなかの壁である。最初は好調な滑り出しでも、後半はなかなかきつかったらしい。それでも長年の夢が叶ったことに満足感を得た様子ではあった。
悲劇は次の日にやってきた。もう、みなさんおわかりであろう。1リットルのアイスを食べればそれだけお腹が冷えるということに。それに加え、私の小さな観測内でしかないが、男性の方が比較的お腹を壊しやすく慢性的にピーピーしやすい人がいるように思うのだが、兄も例にもれずそのタイプであったのだ。トイレに駆け込み、出てきたと思ったら、バタバタ足音がしてまたトイレに駆け込む。彼は反復横跳びのごとく、この運動を繰り返した。
私の家にはトイレが1つしかなかったので、被害は家族一同にも及んだ。
「なんで、そんなアホなことしてるのよ!」
「長年の夢・・だ・・った・・うわっ!漏れる!」
そのような会話を繰り返し、私達は「中学生の男の子ってバカね」を思い知らされたのだ。
けど、中学生の男の子って眺めてると面白い。
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