バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

20190824 ~キラキラしたもの

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ロロ「いつ高」シリーズ二本立てを観てきた。高校の休み時間の風景を現役高校生が演じた一本目、放課後の風景を高校を卒業してそこそこ経った方が演じた二本目。対比の楽しさもあったが、どちらもキラキラと瑞々しく高校生であった頃の何気ないやり取りを思い出した。

私は女子高に通っていたのだが放課後8人くらいで椅子を持って丸くなり山手線ゲームをしたことがある。答えられなかった人が罰ゲームとして、今までに話したことがない秘密を暴露することになった。過去の悪行を申告する者、恋愛関係の話をする者など皆で笑って驚いて時間が過ぎていった。私は自分が罰ゲームになった場合を想像し、ドキドキしながらどんな秘密を話そうか考えていた。ちょうどその頃に他校の人に告白されて付き合うかも?みたいな感じになっていたのでそれだ!そのことを話そう!と決めた。私は恋愛関係の話をほとんどしない人物であったため、少しは驚いてくれると思ったし、こんなことでもなければ話すこともないだろうと思った。そう決めてからは罰ゲームに当たりたいような気持ちもほんの少し芽生えつつ、違った意味のドキドキとともにゲームに参加していた。

カーテンが風で揺れ、外から部活をするものの声が響いていた。受験生であった私たちの大事な休息の時間は、言葉にはしなかったけれど今後こんな時間が持てなくなることを皆が意識していたように思う。ほんのちょっぴり感傷的な空気が感じられた。

ゲームを終えたとき、罰ゲームをしなかったのは私だけだった。皆にえこは強いねーと言われ、笑っていたけれど、当たっても良かったんだよって心の中で話してた。

話す機会を失ったストーリーはもう、誰にも話すことはなかった。

 

卒業式の退場でスカートの端に隠し持った飴やチョコレートを後輩席に雨を降らすように投げたとき、私の高校生活はぜんぶぜんぶ終わったんだ。