最近、会社でハーブティーを飲んでいる。
女子力をあげよう!とか健康に気を遣っているんですわたし!を装っているわけではない。そりゃ、ハーブティーを購入したときは「わたしもちょっとばかり体に気を遣わなくちゃかな」とは思ったけれど、いざ飲んでみたら「わっ、美味しくない。んぐぐぐ、ぺっぺ」ってなるくらい口に合わなかった。
それがなぜか、今は「おいしい」と思って飲んでいるのだ。
こどもの頃嫌いだった椎茸が、いつの間にか美味しいと感じたように味覚が変化したのかも知れないし、わたしの体がハーブを欲していたのかも知れない。
いずれにせよ、ふと飲んだ時に「あれ?おいしい」って思ったのだ。
私が飲んでいるのはジンジャー&レモンのハーブティー。
口に含むとレモンの爽やかな香りが鼻をぬけ、舌先でピリッとジンジャーの刺激を感じたあと、体の中へ流れていく。しばらくたつとぽかぽか、体が温かくなってくる。
ずっと前に、ジンジャーティーにはまって、いつも飲んでいるときがあったのだけれど、紅茶の茶渋がけっこうカップについてしまって、こまめな漂白が必要だった。その点、ハーブティーはそこまでカップも汚れず快適である。湯気とともにほのかにレモンの香りが広がってくるので、カップを置いているだけでも落ち着くような気さえする。
こういうのって結局は気の持ちようなのかも知れないけれど、自分が快適に過ごせる場所を作るって必要なことのように思う。
なんだか忙しくて、なんだか落ち着かなくて、なんだか居場所がないように感じる日々。ハーブティーを傍らに置き、ふぅっと息をつくだけで、えへへって笑うぐらい気持ち良かった。
こないだ、チキンを焼くときにローズマリーを使ったのだけれど、オーブンから漂うローズマリーの香りを子どもたちが「なんだ?なんだ、このにおいは!!」と眉間にしわを寄せて嫌がった。
「そう?わたしはそんなに変なにおいって思わないけど?」
答えながら、あー、わたしって大人ってやつになっちゃったんだって思ったのだ。
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余談。
生姜で思い出しましたが、永谷園の冷え知らずさんシリーズの1つ、「生姜豆乳鍋スープ」は本当に美味しいので、一度食べてみて下さい。
とろっとして、あったかくなって、美味しいのよ。
いつも行くスーパーに置いてなくて困ってます……