久しぶりに灯りのない闇の中へ出向いた。何がしたかったのかと言うと、私自身が出口が見えずに焦っているような気がしたからだ。右も左もわからないような闇だと思っても、しばらく止まって周囲に目を凝らすせば、うっすらと景色が見えてくる。その感覚を肌で感じたかった。
闇は恐怖も感じるけれど、静けさの中に溶け込む心地よさも併せ持っている。
心を落ち着けよ。わたし。
川のせせらぎがテレビの砂嵐の音のように聞こえてきた。
ゆうごはん。
生きくらげが売っていたので、茹でて細切りにしてから明太子、ごまと和えた。食感が良くて酒を飲んだこともない娘が「あー、酒が欲しいわぁ」と言っていた。
酒といえば、飲むことをやめて半年が経過した。
気持ちのリズムと世の中の動きがうまく噛み合わず、思っていた以上にツラい日が長くなりそうだ。
大丈夫、大丈夫と自己暗示をかけ続けていないと倒れそうになることもあるけれど、私は小さくてきらきらしたものや、あたたかいものを拾うのが得意なので笑っていられると思う。
気持ちを切り替えて、またあした。