バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

20200514 生活感があること

朝起きたら、まだしんどかったので、仕事を休んだ。午前中はずっと寝ていた。昼に起きてから『すいか』の続きを観た。

登場人物がそれぞれの個性を受け入れ、楽しんで生きているさまが気持ち良かった。良いことばかりではないし、苦しくても進まなければ行けない場面が生きていると何度か訪れる。自分の選んだ道が正しかったのか。進んだ後でさえ、何度も考えてしまうこともある。それでも生きていれば、ちょっとした楽しさが見つかるものだよなぁと思った。

最終回で教授が荷物を運び出した部屋の窓を開け、すっきりした顔で「なんにもないって良いわよね」言った。生活の空気が感じられなくなった部屋を見て、今住んでいるアパートの部屋に入居するときのことを思い出した。

 

人の気配のないまっさらな部屋は広く感じた。その部屋にこれからの希望を抱きながら毎日2箱くらいずつ荷物を運んだ。

仕事を終えてから毎夜、荷物の整理をする日々を2ヶ月続けた。いらないものを不燃物用ごみ袋に入れる。引っ越し先の広さを考え、迷うなら捨てることを繰り返した。

毎日荷物を運ぶことは希望ではあったが、同時に自らの不甲斐なさと悲しさ、虚しさを感じなければいけなかった。できるだけ感情をなくし、作業としてこなす日々。支えとなってくれたのはなんだったのか。今は語りたくないし「子どもだった」とかきれいごとも並べたくない。それぐらい心をなくしていた。そうでなければ立っていられなかった。

生活できるレベルの部屋になったとき、ようやくほんの少しだけ笑顔になれた。1年暮らした今は生活の香りがしてあのときのような気持ちになることはない。

生活感のなさすぎる部屋は苦手だ。きれいだとは思うけれど、どこに寝転がって良いかわからない。人の息が感じられる部屋は私がどのような人間であったとしても、存在を許されている気がする。雑然としていても人が感じられる部屋に住んでいたい。


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ドラマを観て気分が良くなって。今の私もそんなに悪くないなぁと考えていたらちょっぴり元気が出てきた。

ハーゲンダッツのようなお高いアイスを買うことはほとんどないけれど、こないだスーパーで69円で売っていたエッセルスーパーカップをきれいに盛りつけることならできる。

それが私の生活であり、なかなか気に入っている。