バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

「好きなもの」についての話をたくさん聞いてみたい

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検索流入ワードで「孤食ロボット」が増えたため、どうした?なにがあった?と思ったら、ドラマ化するらしい。しかもロボット役をジャニーズの子(Hey!Say!JUMP)が演じるというので、どんなもんかとサイトをのぞきにいって「ああ…うん…」と頷きながら静かに閉じた。私にとっての孤食ロボットはやっぱり「ロボット」なので、ロボットの顔が人間みたいなのが今のところ受け入れがたいのだけれど、見たら案外面白いのかもしれないとも思っている。なんでもはじまらないうちから拒否してたら広がりがないように私は思うのだ。面白いかそうでないかは自分の目で見てから判断したらいい。

 

昨日書いたブログで取材を受けたことを書いたのだけど、あれは最近のきのこ鑑賞ブームの1つとしてヤコウタケを取り上げたいとの依頼で私に話が舞い込んできた。現在放送中の「フランケンシュタインの恋」でも二階堂ふみちゃんが演じている継実は菌女(菌類女子)と周りから呼ばれている設定だったりするのでそういった影響もあるのかもしれない。けれど、「フランケンシュタインの恋」はいまいち視聴率が上がっておらず、視聴率低迷している理由の1つに「きのこが気持ち悪いから」という話があるとも聞く。

私がヤコウタケを育てることに関しても「面白そう」と興味をもってくれる人もいるだろうし「なにそれ?意味わかんない」と近寄らない人もいるだろう。近寄らない人はそれで良いと思うし、そこで一線引くこともありだと思う。

ただ、私個人としては、人の趣味というのは理解しがたいものが多数存在しているのだから、なぜ、彼または彼女がそこに興味を持ったのか?あるいは惹かれたのか?ということを知ってみるのも面白いと思っている。また、そういう話を聞いてみると、本当に面白いことが多いので、知らないうちから拒否するのはもったいないなぁと感じている。

取材の際に「きのこの魅力ってなんですか?」と何度も聞かれて、なんだろう?などと、考えてしまい、最終的には好きなものは好きだとしか言えなった私はもう少し面白い答えを考えておけば良かった。というより、なぜ好きなのか?を自らに問いただしていたら良かった。

世界最大の生物がきのこであること、その辺にたくさん生えているくせに毒があるなんて刺激的!なこと、文学においてのきのこの扱いが不思議でたまらないこと、きのこのビジュアルが可愛くてすきなこと(特に紙モノになった時が最高!)、それから食べたら美味しいきのこもたくさんあること。

見て、育てて、食べて、読んで……なんでもありじゃん。きのこ、すごいよ。

私は私の知らなかった世界をまだまだ知りたいと思っている。

歳だけはそこそこ重ねてきたけれど、知らないことって本当にたくさんあって次から次へと興味がわいてくる。最近はなにわホネホネ団の見学したいなぁとは思った。(入団は1人でタヌキの皮が剥けるか怪しいので保留)

次はどこへ向いて歩いて行くのか自分でもわからないけれど、できるだけ楽しく笑って過ごせるように、人の手を借りるだけではなく、自ら掴みにいきたい。

 

とりあえず今はヤコウタケの発光を見られるとテンション上がるので、ヤコウタケのお世話を続けていく。

昨夜、寝ようと思って電気を消したら光ってた。

暗闇の中で光るヤコウタケは幻想的で何度見ても綺麗だと思う。

  

 

 

ロボットかわいい。

 

 

ヤコウタケ栽培、今年は成長速度がのんびりです

昨年同様、今年もヤコウタケを育てているとブログに書いてから、ヤコウタケが育つ気配を見せず、焦りまくって1ヶ月強が経ちました。

ヤコウタケ栽培キットの中には詳しい説明書があり、光の加減によっては菌糸が緑っぽくみえることが記載してあったため、ずっと「これは菌糸で緑っぽいだけだな」と思っていたのですが、どうにも育ってこないと「もしや、これは菌糸と思ってるだけでカビなのでは…?」疑惑が私の中でどんどん膨らんで大きくなっていきました。

不安……んぐぐぐぐっ!

本当に不安しかないまま、30日経過してもほとんど育ってこなかったため「これはカビだったのだ……(´・ω・)」としょんぼりしながら、岩出菌学研究所のFさんにメールしました。

Fさん、優しい方でなんと、すぐに新しい栽培キットをお送り下さいました。(いつも本当にすみません)

私は、新しい栽培キットを始めつつも、育たないキットちゃんが諦めきれず、ずっとお世話を続けておりました。

 

そうしたら栽培をはじめて38日経過したところでこのようになったのです!

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まるっこい幼菌ちゃん!かわいい!つるっとまるい!

 

Fさんにメールした際、「カビの写真を見せて下さい」と言われ、お送りしたら「これはカビじゃないと思うのでそのまま継続して栽培してみてください」とも言われ、継続して良かったです。

と、同時に新しいキットをお送り頂いたのに、私ってばなんて迷惑な人なんだろうと思いました。ですが、ここは気持ちを切り替えて、成長具合を比較しながら観察することにしました。

現在の幼菌の感じだと週末ぐらいに発光するのが見られるかも知れません。今回は幼菌になるまでの日数がかなりかかったため、楽しみでなりません。

ウキウキ、ワクワク♪

 

***

先日、ブログ経由で取材依頼がきたので、取材にお答えしました。

ヤコウタケに関することでしたので、やや興奮気味に電話でお話しさせて頂きましたが「これは相手に伝わったのだろうか」と電話を切ってから思いました。

いやぁ、人っていうのは、好きなことを語る時はどうしても熱くなってしまうものですね。ね?経験あるでしょ?ね?

で、その取材内容が載った某新聞が先日発行されたので、確認したところ「うん、まあ、とんでもない感じではないな」ぐらいだったのでホッとしました。

 

きのこの良さが少しでも伝わるように興味を持ってもらえるように、今後もブログでちょこちょこ触れていきたいと思っています☆

 

bambi-eco1020.hatenablog.com

『団地のはなし』

家から歩いて10分ぐらいのところに5階建ての団地が2棟建っていた。その団地は通学路のすぐ脇にあったので、私はいつも団地を眺めながら登校していた。

戸建てに住んでいた私にとって団地というものは不思議な存在だった。この大きな建物の中にいくつもの家があって、それぞれがそれぞれの暮らしをしているということを言葉だけでは知っていたけれど、いまいち理解しきれずにいた。

団地の5階に同じクラスのマナちゃんが住んでいた。時々、遊びに行っていたのだけれどマナちゃんの部屋は1つ違いのお姉さんと一緒の部屋だった。机が2つ並んでいて、窓が1つと押入れがあるような普通のお部屋で、私たちはトランプやドンジャラをしたり、おしゃべりして遊んでいた。楽しすぎて声が大きくなってしまうとマナちゃんのお母さんが顔を出して「外で遊んできなさい」と言うのが常だった。

団地の北側にはブランコ、滑り台、シーソー、砂場がある公園があった。団地と共に作られた公園は団地に住んでいる人のものであるイメージ(実際そうだと思うけど)が強く、普段は遊びにこないのだけれど、団地に住んでいるマナちゃんがいるときは胸を張って遊ぶことができた。その公園でただひたすらブランコをこいだり、西隣にある駐車場でバドミントンをして遊んだ。マナちゃんはバドミントンが上手だったのでムキになって遊んでいるとあっという間に時間が過ぎ、役所が流す「夕焼け小焼け」の音楽が響いてきた。

「よいこのみなさん、もうすぐ日が暮れます。車に気をつけて早くおうちに帰りましょう」

音楽と放送と聞きながら、私は真っ赤な夕日に押され、慌てて家に帰ったものである。

 

マナちゃん家のお隣に30代半ばぐらいの女性が住んでいらっしゃった。3歳くらいのお子さんがいたのでおそらく主婦だったと思うのだが、名も忘れたくらいのその人の家に私もお邪魔したことがある。マナちゃんが可愛がってもらっていたようで、階段で女性に会ったときに「マナちゃん、遊びにいらっしゃいよ」と誘ってくれたのだ。一緒にいたどこの誰だかわからぬ私をもその女性は家にあげてくれた。

楽しい時間を過ごしたことは覚えているのだが、具体的に何をして遊んだかはまったく覚えていない。覚えていることは帰りがけに女性がハートの模様があるかわいい種を私達にくれたことだけである。

私は家に帰ってから、植物図鑑を開いてそれが何の種なのか調べた。「フウセンカズラ」だった。私はフウセンカズラの種を宝物を入れる箱の中へ入れて、時々出しては眺めていた。

フウセンカズラのハートの模様が優しさのかたまりのような気がして、団地って大きな家族みたいで良いなって思ったのだ。

 

***

『団地のはなし』を読んだ。

団地に関する小説、詩、写真、漫画、インタビュー……など盛りだくさんで楽しく読むことができた。団地住まいに憧れがあった私のような人もいるし、団地に住んでいたからそこ嫌悪感を抱く人もいる。「団地」って良くも悪くもアパートやマンションとは違うカタチがあったような気がするのだ。

みんなひとつくらい団地の思い出ってあるんじゃないのかな?と思えてしまうくらい団地って面白いところだったように感じている。

 

今日みたいな良く晴れた日はお布団がたくさん干してあって、洗濯物がパタパタ揺れていて、時々、子どもを叱るお母さんの声が響いてくるんだろうなって想像できるのが「団地」だと思っている。

 

 

団地のはなし 彼女と団地の8つの物語

団地のはなし 彼女と団地の8つの物語