バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

きのこステンレスボトルを購入した女が綴るただの日記。

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夏の終わりにショッピングモールをうろうろしていたら、可愛いステンレスボトルを発見したので購入した。

ちょうど欲しかったのだ。今使っているステンレスボトルは赤ずきんの絵が描いてあって可愛かったのだけれど、使い込むうちに絵が剥がれ、今は赤ずきんが描かれていることさえわからなくなっているのだ。機能的には問題ないけれど、人前で使うのはちょっと恥ずかしいレベルで、ずっとステンレスボトルを探していたところだった。

これはデコレのきのこステンレスボトルでおそらくもう製造しておらず、在庫限りだと思われる。セールで30%OFFのシールが貼ってあったのだから、そりゃ買うでしょ。

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まだ使っていないのだけれど、使うのが楽しみだ。

ふたを取ったところも可愛らしい。

 

友人からとよ田キノ子さんの「キノコ公園」を頂いた。

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光の加減で表紙が白っぽく見えるけど、もう少しハッキリした色の表紙で、タイトル通り、きのこモチーフの遊具が置いてある公園などを紹介している。これ見ちゃうと行きたくなるなぁ。きのこモチーフの遊具はわりとたくさんあって、私が住んでいる場所からほど近い公園にもきのこ風なあずまやがあるのだ。

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この本に載っていたおかざき世界子ども美術館博物館。行きたい!

きのこの世界観がはんぱない。

美術博物館自体にも興味あるし、これは行こう。

 

「ほしいものりすとにあったからあげる」と頂いたFUNGI菌類小説選集。

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まだ読んでいないけど、各小説についている一言の説明書きだけでちょっと笑ってしまった。

「奇妙なキノコ辞典から抜粋してきたようなキノコ・クロニクル」

「ある目的のためにキノコ潜水艦に乗った男の悲しいストーリー」

チェコからの移民の娘が綴った心に沁み入るキノコ小説」

などなど。

これを読んだだけでも興味をそそられる。キノコ潜水館?なんやねんってなる。

 

今読んでいる本があるから、それが終わってから少しずつ読んでいくことにする。

味覚の秋到来。

きのこも美味しい季節ですよ。

 

 

公園手帖2 キノコ公園 八画文化会館叢書vol.4 キノコ型遊具本

公園手帖2 キノコ公園 八画文化会館叢書vol.4 キノコ型遊具本

  • 作者: とよ田キノ子,酒井竜次,石川春菜
  • 出版社/メーカー: 八画出版部
  • 発売日: 2015
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books)

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books)

 

 

 

探偵さんに探してもらえなかった話

いつのまにか8月も終盤にさしかかっておりますが、皆様いかがお過ごしですか?

今年の夏はお天気が不安定だったので、予定通り事が進まなかったこともあるのではないかと思います。

さてさて。

ゆったりまったり更新しているこちらのブログですが、時々テレビ番組からの問い合わせをもらいます。今までに5回ほどでしょうか。大抵は、地方住まいなことがネックとなり話がなくなってしまうのですが、ただブログをやっているだけでそういった話が舞い込んでくるのは面白いなぁと常々思っています。話が流れてしまっても、番組担当者や構成作家の方とメールや電話でお話しをするのはわりと楽しくて、それだけで満足してたりします。だって、テレビ出演が目的でブログをやっているわけではないのですから。

今夏も1通のメールが私のところへ届きました。

先に言っておますが、なくなった話なので「へぇ~そんなとこからオファーが!」みたいに思って読んで下さい。

今までの問い合わせはほとんどが東京のテレビ番組だったのですが、今回は大阪のテレビ番組の構成作家のAさんから頂きました。細かい内容は記されておらず、笑って頂けるような相談だと書いてありました。

なにこれ?怪しい!!と思いましたが、本文中に「このメールが怪しいな~と思われる場合は詳しい事をご説明します」と記載がありました。

とりあえず、私はこの構成作家が実在するのかググりました。ええ、オファーがあると毎回ググっているのです。実在すれば大抵何かの番組を携わった形跡がでるのです。ググれるって便利ですね。本当に便利な世の中です。で、ググった結果、実在はしておりました。ただ、メールをくれたのが本当にその人なのかはまだ怪しいところです。私は当たり障りのない返信メールを書きました。

「メールを下さりありがとうございます。(中略)少々「何か怪しいな~」感が拭えませんので内容をお聞かせ頂けると幸いです。」

Aさんはすぐにメールを下さいました。そこに書かれた内容を見て驚きとともに思わず笑ってしまいました。あー確かに笑える内容だわー!と思ったのです。

Aさんが担当されている番組は私も知っている探偵さんが出てくる番組でした。内容としては「エレベーター好きの少年がネットの波に乗り漂っていたら、バンビのあくびというブログに行き着き、どうやらこのブログ主の息子さん、僕と同じでエレベーター好きらしいぞ?気になるぞ?会いたいぞ!!探偵さんぜひ探して下さい!!!!」ってことだったのです。

なにこれ?面白いやん。

私はAさんに電話をしてもう少し詳しく聞いてみることにしました。

「もしもし、メールを頂きましたバンビのあくびというブログをやっているえこと申しますが……」

「あー、どうもどうも、ご連絡ありがとうございます。いやぁ、怪しかったでしょ?怪しかったですよね?僕があのメールをもらっても怪しいと思いますわー!!がははは」

緊張して恐る恐る話し始めた私とは対照的に、Aさんはこれぞ、大阪!感丸出しの口調で話し始めたのです。内容よりもその口調が面白くてにやにやしながら聞いてました。その後、息子と電話を替わってほしいと言われたので、息子とも話をしていました。

「採用になるかはわからないけれど、とりあえず息子がエレベーターについて話している1分程度の動画をもらえないか」と言われ、私と息子はスマホで動画を撮ることになりました。

「ねぇ、お母さん、どうせ撮るならちょっと面白い方がいいよね?」

「まあ、採用になるかあんまり期待してないから、こっちも楽しい方がいいんじゃない?」

「そしたら、僕、アレにするわ」

息子はしばらくYouTubeを眺めたあと、愛読書「エレベスト」を手にし、私にスマホで撮影するように言いました。話始めた息子を見て、笑いました。だって、息子が松居一代そっくりに話始めたのですから!わわっ、そこいくんだー、そこを拾うんだー、確かに時事ネタだけどもー、私の心の中はてんやわんやです。けれど、息子本人が楽しんでやっているのを見て、それが一番良いんじゃないかと思いました。息子は動画を自分で編集し、番組担当者へ送りました。すぐに番組担当者から連絡がきたのですが、動画の編集も内容もすべて息子が考えたと言ったら笑っていました。担当者さんが笑ってくれただけで嬉しかったです。

話は撮影する場合の日取りまでだいたい決まっていたのですが、場所とかいろんな面で折り合いがつかなかったと見えて立ち消えていきました。

わりと話が進んでいたので残念でしたが、テレビはそういうものと私も息子も思っていたのでそこまでのガッカリ感はなかったです。

あえて言うとすれば、テレビでなくともその子と会って見たかったです。

 

まあ、でも、できれば探偵さんに探してもらいたかったなぁ!

 

 

エレベスト―日本初のエレベーター鑑賞ガイド

エレベスト―日本初のエレベーター鑑賞ガイド

 

 

***

 

テレビは話が進まないことが多いし、思ってたのと違うことも多いのではないかなぁ。

とあるアラ子さんの体験談も興味深かったです。

note.mu

 

 

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笹の舟に横たわる

こどもの頃、自分より年下の子に慕われることが多かった。

遠い親戚にしぃちゃんという女の子がいた。間柄は遠いのだけれど、家が3つ隣の町とわりと近かったため、年に数回会うことがあった。はじめて会った時はお互いに様子を伺って親の後ろに隠れながら相手をちらちら見ていた。しぃちゃんは一人っ子で大人しそうな雰囲気に見えた。

数回会ってもまだお互いに距離を取っていた。私の立場からすると5歳年下のしぃちゃんに話しかけて仲良くすればよいのだろうけど、私は自ら話しかけにいくことを得意としていなかったし、今までもわざわざ距離を縮めにいかなくても横に座って仲良くできる子がいると知っていたからだ。

気が合えば何もせずとも近づける。無理して距離を縮めることを私は好まなかった。

はじめて会ってから1年もすると、しぃちゃんは私についてくるようになった。多くの言葉を発することはなかったけれど、ただついてくるのだ。まるで後追いをするこどものようだった。あまりにもついてくるので私は時々鬱陶しく思っていた。表向きは仲良くしていたが、気持ちのどこかにある「鬱陶しい」がいつも私を苦しめた。しぃちゃんがほどほどに距離を取ってくれないのは私より5歳も年下であるのだから仕方のないことであった。わかっていた。だけど、そう理解すればするほど気持ちとの乖離にまた苦しくなるのだった。

しばらくするとしぃちゃんは遊びに来なくなった。母に尋ねてみたら県外へ引っ越しをしたとのことだった。

引っ越しの理由はしぃちゃんのお母さんが亡くなったことと関係していた。私がはじめてしぃちゃんにあった時、しぃちゃんには優しそうなお母さんいた。だが、あとから思い返してみれば、しぃちゃんのお母さんをみたのは1、2度しかなかったことに気づいた。しぃちゃんのお母さんは精神的に不安定で治療をしていたが、ある日、電車に飛び込んで命を落としたのである。亡くなった直後はばたばたしていたようだったが、少し落ち着いたため引っ越しをしたらしい。

しぃちゃんのお母さんが亡くなった経緯を親達の会話で薄々知ってはいたけれど、私には現実的に捉えられなかったためかその部分の記憶が欠落していたようだった。さらに思い返してみると、しぃちゃんがあまりにもしつこくついてきたのはその頃だったように思う。私は自分がどうしていいかわからなかったのだ。それほど近しい間柄でもないしぃちゃんとの接し方がわからなかったのだ。考えることをやめたい、逃げたい、その先にあった「鬱陶しい」であったことに今更ながらに気づいたのである。

自分にとって都合の悪い記憶を排除した事実にやや気分が重くなりながらも、それが私であると納得せざるを得なかった。

 

なぜ、それらのことを突然思い出したのかというと、角田光代の「笹の舟で海を渡る」を読んだからである。

過去の記憶を辿った時に私は美化するというより、蓋をして見なかったことにしていることが多いように思ったのだ。何かのきっかけでまた蓋を開けてしまうこともあるだろうけど、私はそんな自分も受け入れて次へ進んで行けるだろうか。

弱さを見せることも強さだと笑い飛ばせるだろうか。

世の中は理不尽にできている。幸せを願っても幸せが遠い人もいる。でも本当の幸せがなにかなんて誰もわからないんじゃないだろうか。私は何かわからないものを掴もうとして必死になり、ひとりで勝手に苦しくなっているだけではないだろうか。

自分の身に降りかかっていないことは想像力である程度カバーできると思っていたけれど、現実は想像を遥かに越えていく。私が見たものをここに記しておきたいと思うのは自分への慰めであり、自己満足でしかないのだと思う。

 

笹の舟で海をわたる (新潮文庫)

笹の舟で海をわたる (新潮文庫)