家で書き物をしていた時のこと。
息子に「ねぇ、なんで右手で鉛筆持って左手に消しゴム持ってるの?」と言われた。
私は左利きなのだが、小学校へ上がる時に祖母から「文字は右利き用に出来ているから字を書くことぐらいは右に直しなさい!」と言われ、泣きながら練習してなんとか右手で文字を書けるようにした。
なので、文字は「右手」だがその他のことはほぼ「左手」でこなす。
「文字を右手で書き、左手で消しゴムを持って消すというのは、とても合理的じゃあないですか!」と息子に言うと「そんなのできない」と。
ん?そうなのか。いやいや慣れれば便利だからやってみれば?と勧めてみたが、鼻で笑われた・・。
そう言えば色鉛筆で色を塗る時は左手なので、文字を書きつつ色を塗りたい時なんて、両手に鉛筆だったなぁ。。あれこそアホっぽかったかも知れない。
私は長くバレーボールをしていたが、左利きだとスパイクのコースが右利きの人とは違うため、相手がそれに慣れるまでに時間がかかり、かなり得をした。ポジションはライトになることが多かった。セッターからのトスを考えると一番左利きに適したポジションであるためだ。
相手からのスパイクをブロックする時、ボールは左手に当たることが多かった。ライトポジションなので相手がブロックアウトを狙わない限り、必然的にそうなるのである。
いつもいつも左手に当たるボール。それが故に左手を突き指することがよくあった。
突き指の処置を知ってはいるが、幾度も繰り返すと関節が少し太くなる。特に気にも留めたことはなかった。そうあの時までは・・・。
大人になってなぜか私は結婚することになった。
今でもプロポーズの言葉がなんだったのか、そもそも決定的な言葉を言われたのか全く思い出せない。気がついたら結婚することになっていた。でも同意はしたので特に問題はないと思う。
ある日、結婚指輪を買うことになり一緒にお店へ出かけた。これがいいんじゃない?というような指輪があり、私と夫の左手薬指の指輪サイズを測ったら・・なんとほとんど変わらなかったのである!
ものすっごいショック。
言い訳をしますとね、指の付け根部分は明らかに私の方が細いんですよ。そりゃ女性だからだいたいそうなると思うんですけどね、ええ、私の方が細いんです。
だけども関節が太くて入らへんのですわ・・。それもこれも突き指の繰り返しのためだと思うんですよ。その証拠に結婚指輪を右手の薬指にはめるとスルッと落ちましたからね。あくまでも関節ですよ、関節!ここ大事!
私が右利きだったら、レフトポジションで右手にボールが当たるから突き指しても関節が太くなるのは右手な訳で、結婚指輪になんの支障もきたさないって話になりますもんね。左利きは有利なだけじゃなかった・・・。
そもそも結婚指輪は左手薬指である必要があるのか?と思いまして調べてみたらこんな風に書いてありました。
古代ギリシャ・ローマ時代の解剖学において、「薬指と心臓は一本の血管で繋がっているもの」と考えられていました。
そして、より心臓に近い「左手の薬指」は「特別な指」とされ、生命を象徴する指に結婚指輪をつけることで「命を持って永遠の愛を誓う」という意味から、薬指に大切な結婚指輪が付けられるようになったという言い伝えがあります。
なんだかとても夢と愛にあふれたお話ですね。
この夢をを壊すのは気が引けるので、私はおとなしく左手薬指に結婚指輪をグイグイねじこむことに致します!
左利きの風来坊~♪
この曲は良いと思うけど、なに、これ?プリキュア?(笑)