バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

公園をめぐる冒険

 

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息子がまだ2歳くらいだった頃。

カーテンを開け、眩しい太陽の光が差し込む日は、いつも息子を自転車に乗せ公園へ向かっていた。

決まったママ友がいる訳でもなく、またそのような付き合いが苦手だった私は、毎日違う公園へ行っていたのだ。

地図で公園がある場所を確認し、きこきこペダルを漕いでいく。結婚し、初めて住む土地はまだ知らない事も多く、公園へ行くことは小さな冒険でもあった。

公園に到着すると、どんな遊具があるか、規模はどうか、植わっている木の種類は何か、トイレはあるかなど、自分が決めたチェックポイントをざざっと確認しながら息子と一緒に遊んでいた。砂場や滑り台で遊んでいると、知らないお母さんと一言二言話す機会もあり、新しい情報を得ることも出来た。息子もまた同じ年代の子と触れ合い楽しそうであった。

公園の新規開拓をしばらく続けていたのだが、自転車で行ける範囲は限りがあった。いつしか自転車で行けそうな範囲の公園はほぼ制覇してしまったのだ。

さあ、ここからは私の蓄積した記憶を引っ張り出しながら公園を巡ろう。そう思った。

春の穏やかな風が吹く日は、たんぽぽが咲いていて、バッタが跳ねていた草原のある公園へ出かけた。

夏の暑い日は水遊びが出来る公園へ着替えを持って出かけた。

秋の葉が彩る頃はビニール袋を持ってどんぐりの落ちている公園へ出かけた。

冬の寒いけれど太陽が顔を出している日は、木々が茂り、北風を少し遮ってくれる公園へ出かけた。お砂場セットを持って。

 

街中や住宅地にある小さな公園でもどんぐりの木があったり、ひまわりが咲いたりしていた。

色んな公園を巡ることで、息子は色々な「はじめて」に触れたように思う。

そして私も公園巡りを通して、自分が住む街を知った。

 ***

あの頃から10年以上が経過しているのに、私は今も公園巡りをしている。今住んでいる地へ引っ越しした際も公園を巡りながら街並みを覚えていった。

今日は快晴で公園日和であった。

「行ったことない公園へ行くよー」とこども達に声をかけ、車を走らせた。なるべく国道を通らないで行きたいなぁという私の要望を聞いた息子がナビゲートしてくれた。住宅街の狭い道を通った時はさすがに「もう少し広い道が良いな」と言ってしまったが、その道はカーブをくねくねしながらも長い一本道で驚いた。よく見たら「東海道」と書かれた看板があった。ああ、ここが、東海道。住宅街の中にある東海道はどこまで続く道にみえた。

公園へ到着し、複合遊具で遊んだ。娘は張り切って遊んでいたが、息子はあちらこちらをウロウロしていた。息子の年齢ではもう、中規模な公園は物足りないのであろう。それでも公園巡りをしてくれているのは、私がそうであったように小さな冒険気分を味わえるからかも知れない。

遊具で遊んだ後、公園をぶらぶら歩いていたら「ボート乗り場」の看板を見つけた。ちょっと行ってみようかと貯水池まで歩いて行った。娘はわくわくしたのか小走りで跳ねるように進んでいた。

だんだん池が見えてきた。池の上にはスワンボート、飛行機型、ヘリコプター型のボートがプカプカ浮いていた。足こぎボート。さあ、乗ってみようか。

15分ぐらい待ってヘリコプター型のボートに乗り込んだ。娘と息子は前の席。私は後部席。足こぎボートを一生懸命漕いでいく。緩やかに吹いていた風が心地良かった。カモが一緒に池を泳ぎ、水の中へ姿を消した。途中、ボートを漕ぐのをやめ、ゆらゆら漂っていたら少しずつ岸へ近づいていた。風がボートを押しているらしい。慌ててハンドルを左へ切り、向きを変えていく。そんなことが数回あった。予定終了時間が近づいたので、ボート乗り場まできこきこ漕いでいった。息子のハンドル操作が微妙で乗り場に上手く寄ることが出来なかった。これではいつまで経っても岸へ上がれないので、後ろから私がハンドルを操作した。一度旋回した後、再び乗り場へ近づいていく。

「お母さん、運転上手いね!」

車を運転している時は一度も言われたことない言葉だった。

大騒ぎしながらの足こぎボートはとても楽しかった。私は何年ぶりだったか思い出すことも出来なかった。

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ちなみに、このボートは一隻、30分で100円である。

「喉が渇いた〜」と言うこども達を連れ、近くにあったスーパーで飲み物とアイスを購入した。公園へ戻り、ベンチに座ってアイスを食べた。芝生の上に大の字で寝ていた男の子、キャッチボールにはしゃいでいるお父さん、フリスビーを飛ばす女の子。すべての風景が穏やかであった。

 

やはり公園は楽しい。

こどもが私に付き合ってくれている間は公園巡りを続けたい。

きっと終わりは近い未来。

そこまで小さな冒険を続けていくのだ。

 

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