黄色いスカートをはいていたら、知らぬ間にてんとう虫が止まっていたようで部屋の中まで連れてきてしまった。外へ出してあげようと手でつまんだらてんとう虫が黄色い汁を出した。子どもの頃は「うわー、てんとう虫におしっこされた!」などと言っていたけれど、大人になってからあの黄色い汁は血液であると知った。外敵から身を守るために血液を出すなんて体を張ってるなと思う。なんでも命がけ。
窓を開け、てんとう虫を箱の上に置いた。
しばらくして動き出したてんとう虫は空に向かって静かに飛んで行った。
***
視野が狭くなっていたり、考えが偏り始めているような不安になったので、気休めに心理テストを3つくらいやってみた。
「あなたは正常です」
「あなたは一般的な考えの人です」
そんな答えが並んでいた。正常とか一般的ってなんだろうと時々思う。どこを基準としていて、何を目指したらいいのだろう。それぞれ生きているものが笑いながら穏やかに暮らせていたのなら、それだけで良いと思うんだけどな。
結局、余計なことを考えてしまったので気休めにならなかった。ぎゃふん。
絵本を整理していたらもう一度じっくり読みたい絵本がいくつか出てきたので、ひんやりと心地よい風を感じながらゆっくり読もうと思う。
記憶が確かならば以前、スズコさんが紹介していたような気がするのですが。
先月、ある場所でこちらの本をかなりの熱量で薦められました。
その話はまた今度。
「このよで いちばん はやいのは」
ゆっくり考えておいてくださいね。