帽子が苦手だった。
何回かチャレンジしたときは、かぶると肩が凝り、首が疲れ、しんどくなってしまった。かぶりたいけれど、もういいやーと何年も思っていた。
だが、先日、いつも参加している「音楽の会」に帽子をかぶって来られた方がいて、とても似合っていたため、その事を伝えるとともに、帽子が苦手な話をした。
「サイズが合っていなかったりすると疲れますよ。あとは素材とか」
その方がアドバイスをして下さったので、なんだか帽子に再チャレンジしたくなった。
こないだ、子どもとショッピングモールをぶらぶらしていたら、帽子屋さんがあったのでフラッと中へ入ってみた。
いくつか頭にのせていたら、
「お母さん、それ似合うとおもう!」
娘が言った。
かぶっていたのはイタリア糸を使用したワインレッドのニットベレー帽だった。素材が柔らかく、軽いため、これならいけそう!となんとなく思った。色もかたちも気に入ったし、値段もそんなに高くなかったので購入することにした。
購入後、2回ほどニットベレー帽を被って出かけてみた。肩が凝ったり、首が疲れることがないどころか、被っていることさえ忘れるくらい私のからだに馴染んでいた。
この歳でまた、新しい楽しみと出会えた。
人と会話をして、受けとる準備をいつでもしていたいと思うし、何かを(少しくらいは)与えられる人になりたいとも思う。
何より、楽しそうで魅力のある人になりたいかな。
原田知世さん、いくつになっても可愛らしい。
若くありたいとは思わないけれど、年相応の可愛さを持ち合わせたいとはいつも思ってるよ。