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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

『チェリー』と愉快な仲間たち

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山手線の某駅から徒歩3分ぐらいのところにその建物『チェリー』はあった。

初めてチェリーを訪れたのは、夏が終わった頃だっただろうか。

ネットを介して知り合った、金髪ヒョロヒョロでとても優しいノリちゃんのホームページをちょくちょく覗いていたら、そこにだいちゃんと言う人の書き込みがあり気になったのでそちらのホームページもお邪魔してみた。すると、近々、家でフジロックの映像見ながらワイワイするぞー、参加者募集ー、みたいなことが書いてあったので、なんだか面白そう!と思った私はすぐにノリちゃんに連絡し「私、それ行きたいの。だから連れてって」とお願いしたのである。若さゆえ。あの頃の勢いは素晴らしい。

で、当日。なんとノリちゃんが所用があり遅刻すると言ってきた。駅にはだいちゃんが迎えに行くからと。私、ちょっぴり人見知りのある小心者なんで、いきなりそれはハードル高くないですの?ネットで少しはやり取りがある方ならまだしもほとんど知らんのにヤバくないですか?と思いながら目をキョロキョロさせた挙動不審な私に声をかけてきた髪の赤いマツジュン似の爽やか兄ちゃんがいた。

なんと彼がだいちゃんだったのである。

「あ、キミがえこちゃん?」と声をかけてくれただいちゃんに対し、首が取れるんじゃないかというぐらい激しく首を縦にブンブンと振った私。だいちゃんが一歩後ずさりしたので「こいつ・・ヘドバンしとる・・!」と思われたのかも知れないと思って、「いや、バンギャじゃないから・・!」と心の中で叫んだけれど、そんな心の叫びは届かないらしく、だいちゃんはスタスタ歩き出したため、私はその後ろをひょこひょことひよこのように着いて歩いて行ったのだった。

「うち、ここだから」

だいちゃんが指差した先にある建物には『チェリー』と書かれていた。階段を登って、部屋に入るとすでに5,6人の陽気そうな方々がわいわいと楽しそうにしていた。田舎者の私は「ちょー、アウェイ!ムリムーリ」と思ったけれど、だいちゃんに促されるまま、部屋に入り、端にあったイスに座って「とりあえずノリちゃんが来るまでは頑張ろう!えこ、ふぁいと♪」と思いながら引きつった笑みを浮かべ、すでに画面に映し出されていたフジロックの映像をボーッと眺めていた。音楽を聴いたからだろうか、少しだけ余裕が出てきたので部屋を見渡すと「ここ、20代の人が住むにしては広い部屋なのではないか?」という疑問が湧いてきた。そしてをだいちゃんに聞いてみたのだ。

「部屋、広いですよね」

「あ、ここ3人でシェアしてるから」

なんと。世の中にはそのような人がいるとは聞いていたものの、部屋をシェアしてる人を初めてみた。さらに男1、女2でシェアをしていると聞いてさらに驚いたのだった。そうこうしているうちにノリちゃんが現れ、私の緊張はだいぶ解れた。みんなでカレーを食べながらフジロックの映像を見た。ワーワー言ったり、うんちく並べたり。楽しかった。しばらくすると、玄関からサラリーマン風の男の人が自分の家のように入って来て、そのままだいちゃんの部屋へ直行した。ん?だれ?と思ってるとノリちゃんが「わ、やぎちゃんだ」と言いながら、先ほどのサラリーマンの後を追ったため私も一緒に行ってみた。やぎちゃんと言うらしいその人は、笑ってるんだか怒ってるんだかわからぬ表情で、ドカッと座り、だいちゃんの部屋にあったぞうさんギターを手に取ると、いきなり「私の〜名前は〜、(ジャーン)やぎと申します〜(ジャガジャーン)」と自己紹介をしながらギターを鳴らした。なんだ?なんだこの人は?面白い人なのか?それとも私はおちょくられているのか?様々な疑問が頭の中を駆け巡っていた私にやぎちゃんはすっとぞうさんギターを差し出し「これで、自己紹介して!」と言ったのだ。

ちょ、ちょ、ちょ、ちょっ!

初対面でのコレはなかなか刺激的で難しく、それまで真面目な生活を送っていた私が面白い返しが出来るはずもない。致し方ないので、正座をし「まだ恥じらいがあるので、ギターでの自己紹介ができません。名は『えこ』と申します」と答え床に手をつき深々とお辞儀をした。

「よろしい。まあ、今日のところはそれぐらいで」

やぎちゃんは薄く微笑みながらそう言った。

私はなんだかわからぬが第一関門は突破した!明日も生きられる!と思ったのである。

 

 

後に、やぎちゃんにその話をして見ると「全然、覚えてない!たぶん酔っ払ってた」と笑いながら言っていた。私は初対面でぞうさんギター渡され「自己紹介をしろ!」と言われた時の上手い返しをあれからずっと考えてたのに、なんだよーなんだよーと思ったけど、まあ、酔っ払いのテンションだわな、あれは。

 

そんな不思議な人、面白い人がたくさん集まってたチェリー。

長くなりそうなので、話の続きはまた今度。気が向いたら。

または読みたい言われたら書くかも知れぬ!