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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ユーモアがあって可愛らしい「かがくいひろし」さんの絵本、全16作品をご紹介します

昨日の記事に「質問など何でもコメントして下さいね」と書いたところ、にじ子さん(id:amenomorino)より「かがくいさんの絵本を紹介してほしい」とリクエスト頂きました。ですので、今日は全力で「かがくいひろしさんの絵本を紹介したいと思います!

(にじこさん、ありがとうございます☆)

 
まず、絵本を紹介する前にかがくいひろしさんについて、少し触れておきたいと思います。また、私はめちゃくちゃ詳しいって訳でもないので間違っているところなどあればご指摘頂けるとありがたいです。
 
 
かがくいひろしさんは2005年に『おもちのきもち』で講談社絵本新人賞を受賞し、こちらの作品でデビューしました。この時すでに50歳。それまでは美術教員などもされていたようです。私はその時にまだかがくいさんを存じあげなかったのですが、『おもちのきもち』はデビュー作とは思えないほど、ユーモアに溢れた楽しい絵本で驚きました。その後、2007年に出版された『だるまさんが』(だるまさんシリーズ3部作の1つ)があっという間に乳児向け絵本の定番になるほど大ヒットしました。そして以降も素晴らしい絵本を次々に描かれまして、私も新刊が出るのが待ち遠しくなるほど大好きな絵本作家さんだったのですが残念ながら2009年に急逝致しました。デビューされてからたった5年。もっともっとかがくいさんの絵本が読めると思っていた私は寂しくて寂しくてたまりませんでした。
 
かがくいさんが描かれた絵本は全部で16冊。
どれもこれも素晴らしいのです。
私はこの16冊をこれからも大事に読んでいきたいと思っているのです。
 
そんな16冊をすべてご紹介したいと思います。
 
 
 
『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』 

 

だるまさんが

だるまさんが

 

 

だるまさんの (かがくいひろしのファーストブック)

だるまさんの (かがくいひろしのファーストブック)

 

 

だるまさんと〈3〉 (かがくいひろしのファーストブック 3)

だるまさんと〈3〉 (かがくいひろしのファーストブック 3)

 

かがくいさんの代表作であるだるまさんシリーズです。赤ちゃん向けのファーストブックに最適な大ベストセラーです。私も出産祝いとして3冊セットを何度かプレゼントしたことがあります。

「だるまさんが〜」の後に続く言葉「びろーん」や「ぷしゅー」とともにだるまさんも七変化。その表情や動きが楽しくて、ページをめくるたびこどもがケタケタと笑います。こどもは繰り返し絵本が大好きなので、何度も何度も読まされること間違いなし!です。
だるまさんのように動く子もいたりして、こちらも思わずニッコリ。
「だるまさんの」はだるまさんと一緒に、「め」や「て」など体の部位を知ることが出来ます。私の手はここ、私にも目がある、を再確認。
「だるまさんと」はだるまさん以外にいちごさんやメロンさんが登場します。「ぎゅっ」などだるまさんとフルーツ達が表情豊かに動きます。それと同じようにこどもと「ぎゅっ」としてみたり、コミュニケーションが取れてとっても楽しいのです。
だるまさんシリーズはこどもからおとなまで、みんなみんな笑顔になれる素敵な絵本なのです。
 
 
『おしくら・まんじゅう』 

 

おしくら・まんじゅう

おしくら・まんじゅう

 

まんじゅうが色々なモノとおしくらまんじゅうをするお話です。単純明快でありながらも思わずクスクス笑ってしまうのは、やはりかがくいさんの描く絵の表情の豊かさにあるように思います。

 
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「こんにゃく」は「まんじゅう」におされて、とっても不安そうですが、まんじゅうはフフン!と力強い表情です。相手を泣かせてしまったり、はね返されたり、粘ったり。
最後の最後はあぁ、そんなことに…。
 
 
『おふとん かけたら』 

 

おふとんかけたら

おふとんかけたら

 

ソフトクリームさんやたこさん、トイレットペーパーさんなどが眠るようですよ。さあさあ、みんなにお布団をかけましょう〜というお話です。

これがシンプルだけど面白いのです。
たこさんを例にあげましょう。
 
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「くーるくる」ですよっ!この絵を良く見てくださいね。たこさんの掛け布団、なんと吸盤柄です!(笑)
その他に登場してくるみんなの掛け布団にも注目して下さいね☆
 
 
『おもちのきもち』 

 

おもちのきもち (講談社の創作絵本)

おもちのきもち (講談社の創作絵本)

 

おもちは美味しいですけど、おもちの気持ちって考えたことありますか?

この絵本は表紙に描かれている「かがみもち」の気持ちがわかっちゃうのです。お餅つきで、知らぬ間に頭を叩かれていたり、ぷっちんとちぎられたり散々なんですよ。わかります?食べられたくなくて、逃げ出すおもち…おもちが逃げ出すだけでとっても楽しくなっちゃいますよ。なのに、それだけでは終わらなくて、走ってお腹を空かせたおもちは自分で自分を食べてみるのです。もうなんでしょう、このセンス。面白くてたのしくて。きっと、これからおもちを食べる時は「おもちのきもち」考えちゃいますよ♪
 
 
『まくらのせんにん さんぽみちの巻』『まくらのせんにん そこのあなたの巻』 

 

まくらのせんにん さんぽみちの巻

まくらのせんにん さんぽみちの巻

 

 

まくらのせんにん そこのあなたの巻

まくらのせんにん そこのあなたの巻

 

まくらのせんにんが敷き布団のしきさんと掛け布団のかけさんをお供にして お散歩をします。水戸黄門的人情話で、さむいさむいと困っている人達をお布団で包み、あたためてあげるのです。このまくらのせんにん、好物が「マシュマロ」ってのが何だか可笑しくて笑ってしまうのです。

「そこのあなたの巻」は私達もずるずると絵本の世界へ引き込まれた登場人物です。参加型絵本で、穴にはまってしまったせんにんさんを助けつつ、みんなでゲラゲラ笑いましょう。絶対、絵本をトントンしちゃうから(笑)
まくらのせんにんシリーズは小学校の読み聞かせで大ウケのようですよー。
(こちらの『まくらのせんにん そこのあなたの巻』がかがくいさんの遺作となりました)
 
 
『はっきよい畑場所』
  
はっきよい畑場所 (講談社の創作絵本)

はっきよい畑場所 (講談社の創作絵本)

 

野菜たちの大相撲、畑場所の千秋楽です。

たまね錦になすび富士、かぼ春日など四股名も良く考えられているし、実況もしっかり書かれています。お野菜の動きも楽しくて相撲を知っている人も知らない人も楽しめちゃう絵本です。相撲を知っていると実況読むのが更に楽しいかも知れませんよー。
 
 
『がまんのケーキ』 

 

がまんのケーキ

がまんのケーキ

 

美味しそうなイチゴのケーキを前にこいたろうさんとかめぞうさんはがまんがまん。だってけろこさんと一緒に3人で食べたいのだもの。けれど、やっぱり食べたい…だめだめ。そんな2人(2匹?)のやり取りが軽快で面白いです。食べ物の誘惑に勝つのは大変ですよね…。最後はけろこさんと食べられて待った甲斐がありましたね。けろこさんがステキな人なのでそこにも注目して下さいね。

 
 
『もくもくやかん』 

 

もくもくやかん (講談社の創作絵本)

もくもくやかん (講談社の創作絵本)

 

かんかん照りのある日のこと。やかん、ポット、じょうろ、きゅうすが集まって何やら始めましたよ?

一生懸命、お湯を沸かし蒸気で雨を降らせるのですが、みんな一生懸命で可愛らしいです。ぷしゅー、ちゃっぽん、ぱかーっ、ちゃぽりんなどの擬音も楽しいユーモア溢れる絵本です。
 
 
『ふしぎなでまえ』 

 

ふしぎなでまえ (講談社の創作絵本)

ふしぎなでまえ (講談社の創作絵本)

 

ものぐさなじゃがさんとさつまさんが出前を頼んだのですが、届いたのは空のお皿とどんぶりだったのです…。出前を頼んだのに、なぜか自分達が出前を作らされるとはじゃがさんもさつまさんもビックリしたでしょうね。私も出前を頼んだのに作らされたらイヤだぁ〜と思わず心の中で叫びました。楽しいけれど、主婦としてはちょっとこわいお話だと思います(笑) 

 
『みみかきめいじん』 

 

みみかきめいじん (講談社の創作絵本)

みみかきめいじん (講談社の創作絵本)

 

みみかきやのひょ・うーたんせんせいところにお客さんがたくさんやってきます。みんなとっても気持ち良さそう〜。とろっとろにも溶けますよね。みみかきをしてもらいたくなる、そんなあたたかい絵本です☆

 
『なつのおとずれ』 

 

なつのおとずれ (PHPわたしのえほんシリーズ)

なつのおとずれ (PHPわたしのえほんシリーズ)

 

もうすぐ梅雨明けですよーと知らされた夏の風物詩達が、もうすぐ私達の季節が来ると急いで出かけて行くお話です。

 
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夏の風物詩勢揃い。
 
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後からやってくる子もいますよー。
急いで急いで…何とか夏に間にいました。ああ、夏を知らせるものってこんなにあるんだということに改めて気づかされます。
梅雨明け頃に読みたくなる絵本です。
 
 
『おむすびさんちのたうえのひ』 

 

おむすびさんちのたうえのひ (PHPわたしのえほんシリーズ)

おむすびさんちのたうえのひ (PHPわたしのえほんシリーズ)

 

かがくいさんの絵本の中でも個人的にかなり好きな絵本です。

おむすびさんちの田植えの日。お手伝いのみんなが来ましたよ。
 
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お手伝いに来たのはおむすびの具のみなさんやお寿司のみなさん。みんな一生懸命お手伝いをしてくれます。
 
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このページが好きです。みんなが同じ動作をしているのが楽しいのです。
 
遅れてやってきた田植え名人。それが誰かと言うと…
 
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じゃじゃーん。たこどんといかどん。手(足?)が多いから植えるのがめちゃくちゃ早いのです。
最後はみんなでお風呂に入るのですが、最初から最後までほのぼのとしていて、時折クスッと笑えちゃうのです。気持ちがあったかくなって本当に心地良い絵本です。
 
『うめじいのたんじょうび』

 

うめじいのたんじょうび (講談社の創作絵本)

うめじいのたんじょうび (講談社の創作絵本)

 

 かがくいさんが亡くなられて、もう新しい絵本は出版されないと思っていたのですが、講談社よりかがくいさんのデビュー前の絵本が出版されました。

しわくちゃが可愛いうめじいはいったいいくつなんだろう?

あさづけきゅうり、たくさん、らっきょう、せんまいづけ……様々なお漬物達がうめじいに尋ねますが、うめじいの「トーテンポー」「ウッスラペン」などのうめことばが難しくてわからないのです。さて、それからどうしたのでしょう?

初期作品ということで、かがくいさん好きの方にはストーリーがちょっぴり物足りないかも知れませんが、キャラクターの可愛さと音の楽しさはこのころからずっと変わっていないと感じられる絵本でした。温かさと優しさというかがくいさんの持ち味もうめじいの皺に刻まれているようです。

 

加岳井さんの奥さんと担当編集者だった方のインタビューが興味深かったので、ぜひこちらもご覧ください。電気スタンドや身の回りのものに顔をつけて楽しんでいたかがくいさんが可愛らしいなと思いました。

www.ehonnavi.net

 
***
 
かがくいさんの絵本はユーモアで溢れていて、それでいてやり過ぎず、私も一緒に参加しているかのような気分になり、知らぬ間に引き込まれています。
丸っこいフォルムのキャラクターもみんな愛らしく、表情も動きも良く考えて描かれているなぁと感心してしまいます。
 
この中で1冊でも読んでみたいなぁと思う絵本があれば、ぜひ読んで頂きたいです。
 
きっとあなたも「かがくいワールド」にどっぷりとつかってしまうことでしょう。