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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

バレーボールをしていました~ママさんバレー編「さくらクラブ」の巻 その1

スポ根

皆様、ごきげんようー。

だいぶ間が開きましたが、「バレーボールをしていました」シリーズの続きを書きました。

前回の記事はこちら。

バレーボールをしていました~ママさんバレー編 「ゆりクラブ」の巻 - バンビのあくび

 

小学生の私から追っていきたいよ!という方はこちらのカテゴリをどうぞ。

bambi-eco1020.hatenablog.com

 

***

ゆりクラブの助っ人として大会に出たものの、ゆりクラブに所属することもなく、また何事もない日常を送っていた。

数ヶ月が経過した頃、自宅に一本の電話が入った。

「あの、田中ですけど…」

男性の声であったが、田中さんに心当たりがなかった。

誰だかわからずしばらくぽかーんと間があいたため、慌てた田中さんが説明を始めた。説明を聞いて、やっとわかった。田中さんは私の1学年上で男子バレー部に所属していた先輩だった。身長は男子バレー部にしてはあまり高くなかったものの、顔立ちが整っていたので女子バレー部の子からも人気があった人だ。田中さんが誰だかわかり安心したものの、ウチに何のようかしら?と首をひねった。

「先輩、いる?」

田中さんは私の兄の名前を口にした。(私の兄は男子バレー部で田中さんの先輩だった)

兄が不在であったため、その旨を伝えると、田中さんは自分がやっているバレーボールチーム(社会人、そこそこ真面目に楽しくやるぐらいのチーム)に兄を誘いたかったのだと話してくれた。

「ああ、そうなんですか。でも兄は今けっこう忙しいので時間を取るのが難しいかも知れません」

私がそう伝えると、「そうなんだ」と残念そうに田中さんは言われた。その後、私に高校でもバレーボールしてたの?などいくつか質問し、少しだけ話をして電話を切った。

数日後。「あの、えこさんですか?」という中年女性らしき声の方から電話がかかってきた。

「はいそうですけど」

「私、田中の母なんですけど」

「田中・・って田中先輩ですか?」

「そうですそうです。実は、私もバレーボールチームをやっているんですけど、なかなか人数が集まらなくて・。それでえこさん、バレーボールをしませんか?」

 田中先輩のお母さんは更に話を続けた。

「息子からえこさんは高校もバレー部だったって聞きまして。練習中にえこさんの名前を出したら『えこ先輩ですか。それならぜひ呼んでほしい!』ってチカやマミが言うものですから電話したんです」

まったく内容が読めない。田中先輩が話したのはわかるが、チカやマミって誰だ?唐突すぎて頭がなかなか回らなかったが、田中さんの話と記憶を辿り、私はチカとマミは一学年下の後輩だとやっとわかった。

そう言えば、先ほどから田中さんの電話の奥の方で「せんぱーい♪」と言ってるような声が聞こえていた。

「チカとマミが、えこ先輩は部長だったし、バレー上手いし、優しいし、かわいいから呼んでほしいって言ってるんですよ」

田中さんの言葉に、どんだけ私は後輩に美化された記憶で留まっているのか不安になった。それにどう考えてもハードル上げすぎである。ここで私が出ていったら「えっ、この人?全然ちがうじゃーん」などと指されれて笑われるのは目に見えている。

ここはお断りしようか。気持ちがカクンカクンとお断り方向へ傾きかけていたその時

「せんぱーい。来て下さいよ。一緒にやりましょうよ☆」

眩しいほど明るいチカの声が電話の向こうから聞こえてきた。

「ねぇ、やりましょうよー」マミの声も聞こえた。

 

彼女達のあっけらかんとした明るい声を聞き、私は思わず「あ、はい」と答えてしまったのである。

 

***

田中さんが作ったバレーボールチームは「さくらクラブ」と言い、私の母校である小学校で練習をしていた。

はじめて、さくらクラブの練習へ訪れた際、ゆりクラブよりは若さを感じた。と言っても若いのはチカ、マユ、それから2つ下の後輩であるジュンがいたからだ。ジュンのことを私はよく覚えていた。

私が部長をしていた頃は50人以上の部員がいたので、2つ下の後輩となるとだいぶ記憶が薄い。その中でも記憶に残っている子と言うのは、ずば抜けて上手いか、背が高いか、真面目かのいずれかとなってくる。ジュンは背が高くて真面目だった。いつも笑顔で性格の良さも表情に表れていた。

ジュンが気持ちの良い子であった印象は数年たっても変わらなかった。変わったことがあるとするならば、ジュンの足元にちょこちょこ動くちょんまげをした女の子がいたことである。

「私の娘なんです」

ジュンがそう言った時、ものすごく驚いてしまった。ジュンがお母さんになったこと。そのような年齢になったこと。そして私も同時に子どもを産むような年齢になっていることをあらためて思い知ったのである。

ジュンの娘、ユカちゃんは色が白く、ぷくぷくした頬を揺らしながらヨチヨチ歩いていた。てん、てん・・・転がるバレーボールをヨチヨチ歩きながら拾い、ドスンとしりもちをついて泣いたりもしていた。

 

ママさんバレーの良い所はこんなところにもあるのかも知れない。

ユカちゃんを眺めながらそんなことを思ったんだ。

 

 

次回、さくらクラブで練習をはじめました!

お楽しみに~♪

 

 

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