バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ヤコウタケ栽培、今年は成長速度がのんびりです

昨年同様、今年もヤコウタケを育てているとブログに書いてから、ヤコウタケが育つ気配を見せず、焦りまくって1ヶ月強が経ちました。

ヤコウタケ栽培キットの中には詳しい説明書があり、光の加減によっては菌糸が緑っぽくみえることが記載してあったため、ずっと「これは菌糸で緑っぽいだけだな」と思っていたのですが、どうにも育ってこないと「もしや、これは菌糸と思ってるだけでカビなのでは…?」疑惑が私の中でどんどん膨らんで大きくなっていきました。

不安……んぐぐぐぐっ!

本当に不安しかないまま、30日経過してもほとんど育ってこなかったため「これはカビだったのだ……(´・ω・)」としょんぼりしながら、岩出菌学研究所のFさんにメールしました。

Fさん、優しい方でなんと、すぐに新しい栽培キットをお送り下さいました。(いつも本当にすみません)

私は、新しい栽培キットを始めつつも、育たないキットちゃんが諦めきれず、ずっとお世話を続けておりました。

 

そうしたら栽培をはじめて38日経過したところでこのようになったのです!

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まるっこい幼菌ちゃん!かわいい!つるっとまるい!

 

Fさんにメールした際、「カビの写真を見せて下さい」と言われ、お送りしたら「これはカビじゃないと思うのでそのまま継続して栽培してみてください」とも言われ、継続して良かったです。

と、同時に新しいキットをお送り頂いたのに、私ってばなんて迷惑な人なんだろうと思いました。ですが、ここは気持ちを切り替えて、成長具合を比較しながら観察することにしました。

現在の幼菌の感じだと週末ぐらいに発光するのが見られるかも知れません。今回は幼菌になるまでの日数がかなりかかったため、楽しみでなりません。

ウキウキ、ワクワク♪

 

***

先日、ブログ経由で取材依頼がきたので、取材にお答えしました。

ヤコウタケに関することでしたので、やや興奮気味に電話でお話しさせて頂きましたが「これは相手に伝わったのだろうか」と電話を切ってから思いました。

いやぁ、人っていうのは、好きなことを語る時はどうしても熱くなってしまうものですね。ね?経験あるでしょ?ね?

で、その取材内容が載った某新聞が先日発行されたので、確認したところ「うん、まあ、とんでもない感じではないな」ぐらいだったのでホッとしました。

 

きのこの良さが少しでも伝わるように興味を持ってもらえるように、今後もブログでちょこちょこ触れていきたいと思っています☆

 

bambi-eco1020.hatenablog.com

『団地のはなし』

家から歩いて10分ぐらいのところに5階建ての団地が2棟建っていた。その団地は通学路のすぐ脇にあったので、私はいつも団地を眺めながら登校していた。

戸建てに住んでいた私にとって団地というものは不思議な存在だった。この大きな建物の中にいくつもの家があって、それぞれがそれぞれの暮らしをしているということを言葉だけでは知っていたけれど、いまいち理解しきれずにいた。

団地の5階に同じクラスのマナちゃんが住んでいた。時々、遊びに行っていたのだけれどマナちゃんの部屋は1つ違いのお姉さんと一緒の部屋だった。机が2つ並んでいて、窓が1つと押入れがあるような普通のお部屋で、私たちはトランプやドンジャラをしたり、おしゃべりして遊んでいた。楽しすぎて声が大きくなってしまうとマナちゃんのお母さんが顔を出して「外で遊んできなさい」と言うのが常だった。

団地の北側にはブランコ、滑り台、シーソー、砂場がある公園があった。団地と共に作られた公園は団地に住んでいる人のものであるイメージ(実際そうだと思うけど)が強く、普段は遊びにこないのだけれど、団地に住んでいるマナちゃんがいるときは胸を張って遊ぶことができた。その公園でただひたすらブランコをこいだり、西隣にある駐車場でバドミントンをして遊んだ。マナちゃんはバドミントンが上手だったのでムキになって遊んでいるとあっという間に時間が過ぎ、役所が流す「夕焼け小焼け」の音楽が響いてきた。

「よいこのみなさん、もうすぐ日が暮れます。車に気をつけて早くおうちに帰りましょう」

音楽と放送と聞きながら、私は真っ赤な夕日に押され、慌てて家に帰ったものである。

 

マナちゃん家のお隣に30代半ばぐらいの女性が住んでいらっしゃった。3歳くらいのお子さんがいたのでおそらく主婦だったと思うのだが、名も忘れたくらいのその人の家に私もお邪魔したことがある。マナちゃんが可愛がってもらっていたようで、階段で女性に会ったときに「マナちゃん、遊びにいらっしゃいよ」と誘ってくれたのだ。一緒にいたどこの誰だかわからぬ私をもその女性は家にあげてくれた。

楽しい時間を過ごしたことは覚えているのだが、具体的に何をして遊んだかはまったく覚えていない。覚えていることは帰りがけに女性がハートの模様があるかわいい種を私達にくれたことだけである。

私は家に帰ってから、植物図鑑を開いてそれが何の種なのか調べた。「フウセンカズラ」だった。私はフウセンカズラの種を宝物を入れる箱の中へ入れて、時々出しては眺めていた。

フウセンカズラのハートの模様が優しさのかたまりのような気がして、団地って大きな家族みたいで良いなって思ったのだ。

 

***

『団地のはなし』を読んだ。

団地に関する小説、詩、写真、漫画、インタビュー……など盛りだくさんで楽しく読むことができた。団地住まいに憧れがあった私のような人もいるし、団地に住んでいたからそこ嫌悪感を抱く人もいる。「団地」って良くも悪くもアパートやマンションとは違うカタチがあったような気がするのだ。

みんなひとつくらい団地の思い出ってあるんじゃないのかな?と思えてしまうくらい団地って面白いところだったように感じている。

 

今日みたいな良く晴れた日はお布団がたくさん干してあって、洗濯物がパタパタ揺れていて、時々、子どもを叱るお母さんの声が響いてくるんだろうなって想像できるのが「団地」だと思っている。

 

 

団地のはなし 彼女と団地の8つの物語

団地のはなし 彼女と団地の8つの物語

 

 

息子が修学旅行から帰ってきました

息子が2泊3日の修学旅行から帰ってきた。

出発前日は荷物を先に送るため、学校まで車に乗せて送って行ったのだが、ほとんどの子がキャリーケースをコロコロ引っ張って歩いていてビックリした。

「へぇ~、今の時代は中学校の修学旅行でキャリーなんだ!」って。

私は特にリサーチしていなかったし、息子も我が道をいくタイプなので全然知らなかった。息子はどでかいリュックを持っているのでそれで問題なかったようだった。

修学旅行中は学校から朝、昼、晩の配信メールがあり、最終日は道路の混雑状況とともに到着予定時刻を知らせるメールがきていた。

そして、昨日帰ってきた。

学校へ迎えに行き、集団の中から息子をみつけた。

息子がまずは何の話からはじめるのかな?と思っていたら「国立科学博物館のエレベーターはオーチスだった!!」なんて話し始めたので、あまりのブレなさに笑ってしまった。

ディズニーランドにも行ったはずなので「どうだった?」と尋ねると「ひとつもアトラクションに乗らなかった」と息子は答えた。

ディズニーランドではクラスの枠にこだわらず、仲の良い子同士でグループ行動をしていたようなのだが、体調が悪くなった子がおり、その子の様子を見に救護のところへ1時間ごとに行っていたようなのだ。気の良い子が集まったグループなので、自分達がアトラクションに乗れないことを悔やむよりも体調が悪くなった子が楽しめなくてかわいそうって感じだったんだろうなと思った。出来る範囲で楽しむことができたみたいで良かった。そこには工夫が見られたし、優しき心も垣間見れた。

最終日には山梨で洞窟探検もしたようだ。「楽しかったけど、僕のヘルメットだけライトがつかなかった!」と笑っていた。こういう引きの弱さも可愛らしく思えてしまうのは親だからなのだろうか。

 

娘が欲しいと言っていたディズニーランドで売っているお菓子も買ってきてくれたし(しかも、どの味が好きかわからないからと3種類も買ってきた)、私にはマスキングテープをくれた。

 

息子はものすごく賢いわけでもないし、運動も得意ではないけれど、好きなことと、話ができる友達と、優しき心を持っていることを再確認できて私は嬉しかった。

 

なにより息子が修学旅行を楽しめたようで本当に良かったと思っている。

 

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