バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

『寝』

昨日、ドーナツを作った。ホットケーキミックスで作るような簡単なドーナツは作ったことがあったけれど、強力粉と薄力粉を混ぜて作ったのははじめてだ。

オールドファッションのようなザクザクした食感のドーナツが作りたかったので、チャレンジしてみたのだが、一晩冷蔵庫で冷やした方がザクザクが際立って美味しかった。

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一応、バレンタインらしく、チョコをつけて。あとはピスタチオとクランベリーやナッツをつけたら、思った以上に彩りよく、味に変化が出て良かったと思った。

 

最近、自分があまり好きではなく、どうしたもんかなと思っている。なんだかやっていることが噛み合っていないように感じるし、流れに乗っていないように感じている。自分の口から発することば、ひとつひとつが誰かを傷つけているような気もしている。よって、自然と口数が減った。元々おしゃべりなので、ちょうど良いのかもしれないけれど。

家族以外の人と話すことが減り、私は自分に語りかける。ことばがぐるぐる私の中を駆け巡る。ずっと洗濯機を回しているみたいにひたすらぐるぐるする。ぐるぐるしているときはぽたぽた涙が出てきたり、ぶつぶつ否定的なことばを話している。

このままでいようと思っているわけではないので、自分のご機嫌を取るようにしているけれど、なかなかぐるぐるは止まらない。

1ヶ月で4kg減った。重すぎるからだを動かしていたので、問題ないだろう。ここのところ、1日2食生活になっている。忙しいのもあるけれど、お昼を取る時間が惜しい気持ちもある。そのぶん、早く帰り、子どもの塾送迎などをしたいと思ってしまっている。

無理のないギリギリのところで、なんとか息をしている。仕事も家族も私自身も大事にしたい。

 

大好きな絵本作家、みやこしあきこさんのリトグラフが販売されているのを知り、眺めていたら欲しくなった作品があったので購入した。

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タイトル『お昼寝』。

私は寝るのが大好きなので、心地良さそうなこの絵がたまらなく愛しい。

昔、もらった「寝」という字の活字(活版印刷に使うもの)ネックレスをひっそりと首に下げている。1日の中で、苦しくなるとその存在を思い出し、ぎゅっと握りしめている。

寝るのが好きだからだいじょうぶ。

落ち着きなさい、わたし!

その存在は溺れそうになる私を救ってくれる。

心にそよかぜが吹くようになるまで、しばらく「寝」に助けてもらおうと思っている。

 

 


https://youtu.be/Qt_EprFWpIk

 

20210206

朝。

車の定期点検でディーラーへ行った。私がお世話になっているディーラーは、とても感じが良く、点検へ行くことが苦にならない。いつもカフェへ行くような気分で本を携えて出かける。ホットコーヒーを入れてもらい、読書の時間を楽しんだ。時折、窓の向こうを通りすぎる車を眺め、接客の声を聞き、営業に来られた方の丸い背中を眺めた。

点検を終え、農産物直売所でネコヤナギを買った。


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子どもの頃、原っぱへ遊びに行ったりしているなかで、ネコヤナギに出会った。自然のモノとは思えないモフモフした触り心地に驚き、自然の豊かさを知った。季節を感じられる植物は、賃貸で庭のない私の住まいに彩りを与えてくれる。もう、春だね。

 

帰宅後、すぐに映画館へ向かった。

『花束みたいな恋をした』が観たかったのだ。菅田将暉有村架純も好きな方だけど、出演者というよりは、脚本が坂元裕二だから観たいと思った。純粋なラブストーリーを観るのは久しぶりだったけれど、とても良かった。

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ストーリーもさることながら、小ネタが多く、ニヤニヤした。押井守、今村夏子、天竺鼠、きのこ帝国、羊文学、宝石の国ゴールデンカムイゼルダの伝説長嶋有、食べるのがおそい、粋な夜電波……どこまで拾えば良いのだろうと思うくらい。

画面の中に入って一緒に話をしたいと思う一瞬もあった。それらを共有できるひとと、観たいとも思った。ここ数年の、私の心の動きと重ね、切なくなり、なんだか泣けてくるところもあった。人は変わるのかも知れないけれど、私はいつまでも、私が好きなモノを追いかけていたいと思った。それらが見えなくなるくらい忙しい仕事は、私には合っていないと思う。

観覧車から眺める夜景の美しさを私は知っているけれど、私のテンションが上がるのは観覧車から見える夜景よりもミイラ展なのだと思った。虫やきのこ、食虫植物など、パッと見ただけではわからない美しさを秘めているものが私は好きなのだ。

 

 

 

 


https://youtu.be/_JxUFXkwG4k

風花

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「今朝、風花が舞ってましたね」

話した相手が風花を知らず、ほんの少しさびしくなった。

 

「かざはな」という響きが好きで、風花が舞っている日はつい、言葉にしたくなる。車を運転しているとき、ちらちらと風花が舞っているとすぐに視線を山に向ける。山の上の方がうっすら白くなっているのを確認したとたん、なんだか急に寒くなってくる。

注射器を見ると痛くなる。

ストーブの上で沸騰しているやかんを見ると、暑くなる。

実際、どれほど体に刺激があるのかはわからないが、視覚によって補われる情報はときに優しく、ときに厳しい。

澄んだ空気の中を泳ぐように舞っている風花は、私を穏やかな気持ちにさせてくれる。

私の心を蝕む情報は時折、フタをして視界から追い出す。それが私を保つための方法だ。

 

先月から忙しいことに変わりはないが、少しだけ余裕が出てきた。

緊張がほどけ、私が何をするためにそこにいるのか、やっと理解し始めたからだろう。

 

私はもっと素直に生きても良いかなと、最近考えている。

誰かの心を穏やかにできるような、風花見たいに舞えるような、そんな振る舞いができるように毎日、ゆっくり呼吸をしたいと思う。

 

 

 

 


https://youtu.be/1Yd2jpjrBi4