『YELLOW TO RED』
その言葉の通り、黄色から赤に変わっていく絵本です。
表紙を見ると一見、絵本に見えません。
夫は最初「ファイルかと思った」と言ってました。
お話はここから始まります。
「まだ ひがしも にしも わからない ちいさな ひよこ」
次にページを、めくった時。
キレイな紙のグラデーションにしばらく見惚れました。
色だけでなく紙も全て違う素材なんです。
こういう本を見ると「手で触れる本はいいな」と切に思います。
子どもがもっと小さい時はこわくて、触らせてあげることができませんでしたが
最近は自由に見られるようにしています。
「キレイな紙だね」と娘も言ってました。
お話はひよこが親に会えるまでと明解なものですが
それ以上に感じられるモノがあるように思います。
駒形克己さんの絵本は扱っている本屋が限られるため
あまり目にすることがないのが残念です。
私が持っている本の半分ぐらいはクレヨンハウスで購入したものかな?
色がタイトルになっている絵本は他に『BLUE TO BLUE 』と『GREEN TO GREEN』が
ありますが、私はこの『YELLOW TO RED 』が一番好きです。
光に向かっている感じがするから。
ただ、残念ながらこの本は絶版かも知れません。
ですが、ワンストロークは装丁を変えて再度、販売することがあるので期待は持てるかも?
新年を迎えて、再度読んだ時にページに開いた穴の向こうを覗きたくてたまりませんでした。
未来に対する希望かしら?
覗いて見ると、それはそれは眩しかったです。