バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

家を背負って歩いている村上さんが描いた『家をせおって歩く』という絵本が面白かったです!

 

福音館書店から発行されている「たくさんのふしぎ」3月号の『家をせおって歩く』を読みました。

 

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発泡スチロール で作った小さな家を背負って歩き、全国各地を移動しながら生活するアーティスト、村上慧さんの暮らしを紹介しているのですが、これがなかなか興味深くてとっても面白かったです。

そもそも、村上さんがこの絵本を作るきっかけとなったのは、巣鴨でたまたま福音館書店の人に目撃されたかららしいのです。そんな偶然も味方につけて、この絵本は出来上がったようです。

詳しくは村上さんの日記をお読みください。

01262254 | 日記

 

この絵本、発砲スチロールで出来た村上さんの家の紹介、持ち物の紹介に始まり、住む場所(土地)を借りられたらまずは地図を描くなど、村上さんの生活っぷりがわかりやすく書かれています。お風呂やトイレの場所は重要ですし、スーパーやコンビニの場所も把握する必要がありますもんね。

食事は専らコンビニやお弁当屋さんで済ませていると書かれていますが、各地へ行った際にごちそうになったものが写真で紹介されていて、それぞれの土地の雰囲気と優しさが伝わってきました。

フェリーに乗ったら家は手荷物扱いになったことや、電車は乗れないこと、様々な方との出会いに笑ってしまったり、こんなこと私にはできないと思いつつもちょっぴり羨ましくなったり……読んでいてとっても楽しかったのです。

娘も最初は「家をせおうってどういうこと?」と不思議な顔をしながら読み始めたのですが、読み終えると「すっごく面白かった!」と言っておりました。

「家を置いたところ全集」として、家を置いた土地、180か所を載せているのも見ごたえがありました。

 

旅をするのではなく、色んな土地に小さいながらも家を構えて暮らすことは、それぞれの地のルールや雰囲気を感じ取りながら地域の中に入り込んでいくこと。

その地に適応できるように自分を変えること。

村上さんが家を担ぎながら歩いているときの視界は狭いかも知れないけれど、これを続けることによって広い視野を手に入れた気はしました。

 

たくさんのふしぎ」は対象年齢が小学校中学年ぐらいなのですが、この絵本はそんなのどうでもいい!ってくらい小さい子から大人まで楽しめると思います。

 

そして、最後まで読み終えたら、「じぶんで作るちいさな村上さんの家」を組み立てましょう!

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 寝るモードとせおうモードまである充実っぷり。

絵はもちろん、村上さんが描かれています。

私はまだ組み立てていないんですけど、あとで組み立てて遊ぼうと思っています。

 

言葉ではうまく伝えられない部分もありますので、本屋さんでみかけたらぜひ手に取って読んでみて下さいね☆

 

 

 

シュリスペイロフ/トロイメライ【PV】

絵本とはまったく関係ありませんが、家をせおうと言えばこのMVを思い出します。30秒過ぎたあたりから家を背負ってます!