犬は水たまりといっしょに なみだをのんだ。
すると なんとなく あの時どうしてあの子が泣いたのか
わかるような気がして悲しくなり ポツンとなみだを流した。
のどがかわいた働きもののアリは はっぱの上のなみだを ほんの少しのんだ。
すると なんとなく あの時どうしてあの子が泣いたのか
わかるような気がして悲しくなり
ポツリと ちいさな ちいさな なみだを流した。
『なみだ』は駒形克己さんの絵本です。
*
『しずくのぼうけん』という絵本が好きだ。
しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ―ポーランドの絵本)
- 作者: マリア・テルリコフスカ,ボフダン・ブテンコ,うちだりさこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1969/08/10
- メディア: 単行本
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バケツからこぼれたしずくがクリーニング屋さんに行ったり、お医者さんへ行ったり。
蒸発して空へ行き、雨になり、氷(つらら)になり・・・。
水はこうしてみんなのところを回っているんだってわかる本。
「なみだ」もきっと同じように少しずつみんなを伝って分け合って蒸発していくのかも知れない。
ほんの少しでも悲しみが理解できるとその分だけ気持ちがやさしくなる。
*
夫が手術を終えましたが、術後とてつもない痛みだったようで、またすぐに再手術だそうです。
義母が電話の向こうで泣くんです。
「こんな風になるように産んでしまって・・・」と。
小さなことだったら私だってたくさんある。
子供達の肌が弱いことや鼻血がでやすいこととか、色々。
親はいつまでも親。
今できること、今だからできること、考えなくてはですね。
昨日、ひどいめまいと吐き気で午前中全く立てませんでしたが、今日は立てます!
立てることだけで喜べた今日。
子どもに朝ごはんを作れただけでホッとしました。