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バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

青年団『もう風も吹かない』

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青年団『もう風も吹かない』を観てきました。(青年団公式ホームページ)
はい、毎度おなじみの三重県総合文化センター小ホールで。
 
『202X年、架空の青年海外協力隊第四訓練所。
この年、日本政府の財政は破綻寸前となり、すべての海外援助活動の停止が決定される。
最後の派遣隊員となる青年たちの訓練所生活の、その寂しく切ない悲喜劇を通して、人間が人間を助けることの可能性と本質を探る青春群像劇』
 
登場人物が多かったので、どうしようかと思いましたが、1人1人が個性的で全く問題ありませんでした。
隊員の任務は道路整備、自動車、音楽、環境、日本語、看護師、農業、ソフトボール、アニメ、俳句、きのこなど様々。
 
自分達がこれから隊員として任務をこなせるかの不安と葛藤。
先進国であったはずの日本が衰退していく中で、他国へ支援活動する意味があるのだろうかという疑問。
 
果たして何が正義で何が悪なのか?真実なんて誰にもわからない。
 
希望に満ちてアコーディオンとともに皆で踊る姿は愉快でとても楽しかったです。
きのこ隊員の「ジメジメしていないと…」が繰り返されるもだんだん可笑しくなってきました。後に彼があんなにも、意気がった学生並みの事しか言えなくなるのも真実味があるように思います。
 
考える部分はあれど、終わった時に爽やかな気分になりました。
若さって良いですよ、ほんとうに。
 
副所長役が志賀廣太郎さんだったのですが、声が良いんですよ。素敵としか言いようがない。
訓練所の食堂で働いている人の役が荻野友里さんだったのですが、良い色気がありますよねー。
なぜか私は女優さんをいつも観てしまう…百合ではないのに(笑)
他、所員(元マンガ隊員)役の島田曜蔵さんのコミカルな感じとか全体的にバランスがとれていて面白かったです。
 
演劇に詳しい方だと細かいところまで観ているのでしょうけど、私はそこまで詳しくないので、私の観たままを書かせて頂きました。
 
ここからはまたちょっと違った見方をした話。
 
私の従兄はJICA職員です。学生時代にエジプト留学経験がありアラビア語が話せます。
そんなこともあって、勤務地が中東になることが多く、その中でもサウジアラビア勤務だった時に、爆弾テロに巻き込まれて、負傷しました。
爆風により割れたガラスの破片を浴びたようで、幸いにも軽傷ですみました。
この爆弾テロはニュースにも取り上げられ、従兄の名をテロップで見た時はとても驚いてすぐに実家へ電話しました。伯母から大丈夫だと聞かされホッとしたのを覚えています。
(次の日のニュースで従兄が電話取材に応じていて、そこでさらにホッとしました)
 
海外への技術協力は治安が悪化した国ですと、なかなか難しく歯痒いものがあるようです。
 
この「もう風も吹かない」の中で、「青年海外協力隊を志願する人は人助けをしたいのか?」と問われ、「そうではなく自分の為だ」と答える場面があります。
 
もしかしたら、結果的に人助けだと評されるものの中には、自分の為であった行動が多く含まれるのかもしれない。
 
果たして何が正義で何が悪なのか?真実なんて誰にもわからないのです。