先月から始まった「流星ワゴン」を息子と一緒に観ている。
第1話が終わった時に「私、これの原作読んだよ」と何気なく息子に話したところ、「え?次どうなっちゃうの?ねぇねぇ」と聞いてきたので、すかさずシャキーン!と本棚から流星ワゴンを取り出し「知りたかったら自分で読みなさい」と文庫本を息子の手の上にポンッとおいた。
「わかった。読むわ」そう言っていた息子は昨日の放送時に「ああ、次はあの場面だからなぁ…」とぶつぶつ言いながら観ていた。
「ねぇ、原作全部読んだ?」
「うん。今2回読み終わったから3回目を読んでる」
「そんなに読んでたんだ」
「1回読んだだけだとよくわからない所があってね、2回読んだらだいぶわかったよ」
2回読んだからなのか、若さなのか、細かいところまでよく記憶していてそう言った見方でドラマを楽しんでいるように感じた。ちなみに私が息子にあらすじを聞かれた時、だいぶ昔に読んだのであんまり覚えていなかったと言うのは未だ息子にはナイショである。
昨日の放送分に子どもの心の葛藤やいじめ場面があり、本人は原作を読んで知っていたはずなのだがそこだけトーンダウンしていたように思った。
「ねぇ、もしも…もしもさ、ひどくてつらいいじめにあって、もう誰か助けて!と思った時には私に言ってくれる?」
「う…ん」
「一般的にさ、親に言わないのって迷惑をかけたくないとか心配させたくないとかそんな優しい心な訳よ、そこの遠慮は一切しなくていいからドーンッ!とこい。超常現象並みにどーんとこい!」
「ん…ああ!そうだ。そんなことがあったら僕はまずソントンさんに全部話すから、お母さんはソントンさんから聞いてよ」
「なんでここでソントンさんが出てくるのだ?」
「それは…あれだよ。ソントンさんは僕の『朋輩』だから」
母としてかなり嫉妬したけど、話そうと思える人がいるのは良いことだ。
息子と18歳差の朋輩はもしも、もしも、そんな時が来たらちゃんと私に報告するように。
私がドドーンッ!と受け止めるから。
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私が高校生の時に購入したアリスのポップアップ絵本。