気が向いたときに、ブログへの検索流入ワードをチェックしている。
SEOが…とかそういうのではなくて、ただ単純にこの雑多なブログの中でどんな言葉が引っかかり、存じ上げぬ方がへいへ〜い♪といらっしゃってるのか知りたいからだ。
何度かチェックしていくうちに、どのワードが人気なのかだんだんわかってきた。
例えば、一年を通じてずっとそれなりに検索流入があり、ここ最近特に多いのが「管理栄養士 国家試験」だ。これは今月、国家試験があるので多くなっているのだと思う。とてもわかりやすい構図だ。
絵本カテゴリで言うと「かがくいひろし」「うんち 絵本」が群を抜けて多い。かがくいひろしさんが人気のある絵本作家と存じ上げていたが、それ以上にうんち絵本の凄さを知ることとなった。それからさりげなく「なおみ」もそこそこ流入があるので、皆さんにとってインパクトのある絵本であったことが伺えるのではないかと思った。
そして。
今回一番色々考えてしまったのが、こども・学校カテゴリで人気のある検索流入ワードだ。一番人気は相変わらず「学校へ行きたくない」である。これはもうこの先揺らぐことがないと思う。なんと言っても幅が広い。その日、嫌な授業があるから行きたくない場合もあるし、特に理由もなく行きたくない場合もある。日曜日はサザエさんが終わった頃から「学校へ行きたくない」が増え出すのはサザエさん症候群であろうし、不登校であったり、いじめられたり、友達同士のいざこざがあったり、きっと私がわからぬ理由での「行きたくない」も多々存在するのであろう。
私は月曜日の朝、「学校へ行きたくない」が増えると、「そうか、そうか。あなたも行きたくないのか。だよね、だよねー。じゃあ、私も行きたくないけど仕事行くからさ、なんとかあなたも踏み出せると良いね。うん」と独り言ともつかぬ思いを抱きながら、車に乗り込んだりしている。
後ろ向きなワードでも私にとっては重い足を前に出す活力になるなんて不思議だ。それ故、私は「学校へ行きたくない」を負のワードと捉えていない。程度の差は確実にあるだろうけど、そこまで背景が見えないからこの言葉だけで受け取れるモノを私は自分の中へコツンと落とし込んでいる。
そんな負を正に変えるワードなら良いのだが、二番人気のワードは私にとても重くのしかかる。
その言葉は「いじめ ばれた」「菌つけ ばれた」である。
そもそも私が書いた記事は息子が菌扱いのいじめを受けたという被害者側の目線のものであるが、そこに加害者側と思われる人々が訪れることに、なんとも言い表せない濁った思いが私の中をグルグルと駆け巡る。
起きた出来事をそのまま書いた読み手を絞っていない記事なので、もちろん加害者側が読んでも問題ないのだけれど、このワードで訪れた人はこの記事を読んで何か感じるのだろうかと疑問には思う。
いじめがばれた、菌つけばれた、「ばれた」からどうしたいと言うのであろう。
その事実から逃れようはないので、自分が今どうすべきかしっかりと考えてもらいたいものである。
***
先日こちらの記事を書いた。
これは上記のように菌扱いのいじめを受けながらもただ前のみを見続けた、その後ここまで弱音も吐かずに歯を食いしばってきた息子へ宛てた私からの手紙だ。
この内容は私の言葉であり、受け取るべき息子の背景を考えての言葉でもある。
この記事を書いた後、「子どもへ宛てた手紙」での検索流入が増えた。
Twitterでも触れたが、私の思いはこうである。
「子どもへ宛てた手紙」での検索流入が多いんですけど、それは検索するんじゃなくてご自分の気持ちを書いて下さい、と言いたい。良いこととかいらないじゃない。上手く書かなくてもいいじゃない。あなたから子どもへの気持ちでいいじゃない。
— えこ (@bambi_eco) 2015, 2月 25
それぞれの親子の関係があり、それぞれ通った言葉がある。
その言葉をそのままお子さんへ書いてあげてください。
あなたの背景と私の背景は違うので、検索されても参考の1つにもならないと思います。
受け取るお子さんの顔を思い浮かべながら言葉を並べれば、気持ちは伝わると思っていますので、どうかご自分の言葉で書いて下さい。
ただの他人の言うことですが、私が子であるならば綺麗な言葉より、親が間違いなく自分へ宛てた手紙の方が何十倍も嬉しいと思うのです。
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