『きのこ漫画名作選』を読みましたー。
私はそこまできのこに詳しくはないのですが、きのこの愛らしさと妖しさに惹かれ、ついついきのこモノには手を出してしまうのです。
今回も「き、きのこ!」と思ったら買わずにはいられませんでした。
こちらは画像からもわかるようにカバー前面に金箔を施した、初版限定3000部の超豪華特殊装幀本となっているのですが、実際に手に取ってみると装丁の素晴らしさと内容の濃さにさらに驚かされました。
【きのこ漫画名作選】モノを買う基準って結局は所有したいか否か。それと制作者の気持ちの乗っかり方を感じると欲しくなっちゃいます。この本ほど所有欲メーターの針が振り切れるのは稀有な事かと…因みにリズム&ブックスでも取扱い予定です。 pic.twitter.com/hYMzn9N66b
— リズム&ブックス (@Rhythm_Books) April 3, 2016
リズム&ブックスさんのツイートで本をぱらぱらめくった動画が見られるのですが、いろんな紙を使っているので触っているだけでも楽しめるのです。
肝心の漫画ですが、「きのこ」のアンソロジーということで少女漫画、少年漫画、BL、百合、ギャグなど幅広く収録されています。
普段、手に取ることがないような作品を読めるのがアンソロジーの魅力ですよね。非常に楽しかったです。
各漫画にはキノコ文学研究家である飯沢耕太郎さんの解説がついており、ただきのこが登場する漫画を読むだけでなく、きのこについても学べるのが面白いなって思いました。
青井秋「爪先に光路図」や萩尾望都「ぼくの地下室へおいで」、村山慶「きのこ人間の結婚」などが私は好みでしたが、インパクトが大きかったのは花輪和一「茸の精」でした。うわぁ、こわいなーって思ったんです。
白川まり奈「侵略円盤キノコンガ」が全編収録されているのでこれを目当てに読むのもアリだと思います。すごいですね、これ。すごいしか言えないですもん。
全部読み終えて思ったのは、やはり冬虫夏草というのは小説でも漫画でも題材にしやすいのだろうなってことでした。冬虫夏草って不思議だからイメージが膨らませやすいのかも知れないですね。
『きのこ漫画名作選』はきのこが好きな方、漫画が好きな方、紙フェチなどいろんな方々が楽しめる本だと思います。
ぜひ、読んでみてくださいね☆
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