7月も終盤に差し掛かったというのに驚くほど涼しい。果たして今は夏なのかと疑ってしまう時もあるのだけれど、風に吹かれて響いた風鈴の音があまりにも夏っぽかったので、やはり今は夏なのだと思い直した。
夜。窓を開けていると人の声が部屋まで入り込んでくる。夜に話し声が響いていると、なんだか夏だなって気がする。冬は窓を閉め切っているという理由もあるけれど、冬に人はあんなに大きな声を出さないような気がする。夏の夜はちょっとだけ声を張って話をしたくなるのだろう。着ている服の枚数が少ないように普段は隠れていた、隠していた心がちょっぴり現れるのかも知れない。
ずっと心に閉まっていたこと、といっても大したことじゃなく他愛もないことなのだけれどそれを言葉にしたらボール一個分ぐらい心が軽くなった。たまにはそういうの出していった方が良いような気がした。ガチャガチャみたいにぐるっとハンドル回転させてポコンと1つ出てくるみたいな、それくらいのサイクルで。
『夜がきてまた僕らは手をつなぎ歩いていく』
冬の夜空は素敵だけど、夏の夜空も素敵だと思う。
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それにしても詩織ちゃん可愛いなー。
活動休止中のthe telephonesの石毛さんの声と詩織ちゃんの声が合わさるとこうなるのねって思った。
ちょっと聴いてみてよ。