バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

奈良美智『for better or worse』へ行った。

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豊田市美術館で開催されている奈良美智『for better or worse』へ行った。

http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2017/special/narayoshitomo.html

 

駐車場に車を止めてから美術館へのゆるやかな坂をのぼっていくだけで汗がじんわりとにじんでいた。とても暑い日だった。

前日は遠足の前の日にように楽しみすぎてあんまり眠れなかった。気持ちが先走った結果、この日、いちばんのりで美術館へ足を踏み入れることになった。こんなこと、滅多にない。

 

最初の展示室にはレコードがたくさんあって、音楽が流れていた。ピンク・フロイドの牛もいて、誰のレコードが眺めているのが楽しかった。

 

 

いくつかの作品ごとに部屋が分かれており、それぞれの部屋で様々な思いを巡らせた。

 

 

 

作品の1つ1つにつけられたタイトルと絵から受ける印象が一致する時もあれば、そうでない時もあったが、作品の数々を見て何も感じない人などいないだろうと思った。

 

 

お月様の中に入れたのが、嬉しかった。

 

 

青い壁の部屋にあるこちらの作品『Fountain of Life』は目から涙がつたうように水が流れていた。可愛くて美しくてほんの少し寂しげだった。

 

 

奈良さんの絵を眺めながら懐かしき日々を思い出したり、今まで考えたことないような思いを抱いたりした。気持ちが目まぐるしく変化していく中で、ただ単純に可愛い絵だな、綺麗な絵だなと眺めてる時間が心地よかった。

夏の眩しさを感じてしまった時くらい、くらくらした。

 

また観たい。また来たい。

 

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***

私は以前にも奈良さんの展覧会へ行ったことがある。

何年前かと調べて見たら、なんと16年も前のことであった。

私が行ったのは2001年に横浜美術館で開催された『I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.』で、あの時も不思議な気持ちのまま見終えたのを覚えている。

細かな感情は忘れてしまったが、今回の展覧会『for better or worse』を観たことで、なんとなく思い出すことができた。

ただ、16年の歳月はあまりにも長く、私が私であるのか、自分自身でも変化に戸惑うことばかりである。絵を描き続けている奈良さんにもおそらく気持ちの変化があり、それらを並べられた絵から感じ取りながら進んでいける素敵な展覧会であった。

 

せっかくなので、私が16年前の『I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.』で購入し、結婚しても大事に持ってきたポストカードたちを並べてみたいと思う。

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 ちきゅう星に立っている女の子みたいになりたかった。

 

「パンツが見えても可愛いのはサザエさんのワカメちゃんとDr.スランプの皿田きのこちゃんと奈良さんが描く女の子達である!!」と友達に力説したら笑われた。

だって、そうだと思いません?

 

これからも私は奈良さんの絵を眺めては、力と笑顔をもらうのだろう。

そっと忘れた頃に寄り添ってくれるようで、とっても頼もしい存在なのだ。