月がまるくて大きく見える日にお月見泥棒用のお菓子を庭に置いておいた。学校から帰ったこどもたちは大きな袋を持って、近所の家を回って歩くのだ。
私が住んでいる地区は最近、家がたくさん建ったため、例年より多めにお菓子を用意していたのだが帰宅したら2つしか残っていなかった。ぎりぎり。足りて良かった。
袋にいっぱいのお菓子を持って帰ってきた娘が、お菓子を食べている様を見ていると他のこどもも喜んでくれただろうかと思う。こどもだって毎日学校へ行って頑張っているのだから楽しみがあってもいいだろう。笑える日があってもいいだろう。
私はこどもが笑っている姿を想像しながら笑っていたい。
こどもを可愛がらない親というのもある程度存在していて、家が必ずしも安らげる場所ではないということをちゃんと理解できたのはもしかしたら大人になってからかも知れない。というか、今も理解したつもりなだけかも知れないが、少なくとも私がこどもであった時より関心を持って様々な事例等を読んでいるため、知識が増えたのは間違いないと言える。
こどもの時は家の事情を打ち明けてくれる人がいても、「大変だなぁ」とは思うけどあまりピンとこなかった。平和ボケのような私に打ち明けてくれた人達には大変申し訳なかったと思う。
こどものような狭い世界で過ごしている者にとって、家が居心地良くないのは息苦しいことであろう。家の外でも良いから少しでも楽しめる場所、出来事、モノなどは多いに越したことはないので、こういった「お月見泥棒」のようなこどもが楽しめる行事はこちらも参加して楽しんでもらおうと思っている。
「なんのお菓子がいいかな?どのお菓子だったら人気かな?」
こども達と相談してお菓子を決める時間もそう長く続くことはないので、今を楽しもうと思う。
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