バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

言葉を届けるよ

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良いお天気だった。

それだけで気持ちが良かった。

いちにち、本を読んでいた。昨日から読んでいた桐野夏生さんの『日没』を読み終え、平行して読んでいる『病と障害と、傍らにあった本。』を読んだ。本の感想などはまた今度。

あとは、絵本を見たり。

きくちちきさんの『いち にの さん』は高円寺にある「えほんやるすばんばんするかいしゃ」の10周年記念として出版された絵本。表紙はシルクスクリーン印刷、背表紙がクロスで箔押しなど、とても丁寧に作られた本のため、読むときにふぅと息を吐いてから読んでしまう。内容はいちにさんし……と数字で遊ぶわかりやすいもので、きくちちきさんが描くパステルカラーのような、なんともいえない色合いがとても良い。沈んだ気持ちを晴れやかにするような力がこの絵本にはあるんじゃないかと思っている。

私がいつも参加している『本の会』で、大学生の女性が「年齢的なものかもしれないけれど、いつからか本屋さんや図書館の絵本コーナーに行くのがちょっと恥ずかしいような気持ちになった」と話していた。ああ、そんなふうに思う方もいらっしゃるんだなと思った。

私にとって絵本は生まれたときからずっと近くにあったものであり、年齢などを考えたことがなかった。小学生の時も中学生、高校生の時も絵本を購入していたので、ずっと何も変わらず、手の届くところにあるものでしかない。

絵本に書いてある「◯才から」をまったく意識したことがないといえばウソになるが、「読みたいものを読む!」の気持ちが勝っていたのだろう。

 

そういえば、周りの意見に流されるタイプではなく、一匹狼タイプだと良く言われた気がする。

ヒトの目は気になるけれど、誰がその指標を決めているのかと探ると、曖昧なことが多く、何だかどうでもよくなってしまった。

 

今日、数少ないママ友と呼べる人から電話があった。お互いの近況を伝えあい、悩みを聞き、まあ、なんとか生きていけるわよね!って話で終わった。

「声を聞きたかった。聞けて嬉しかった」

そう言われ、なんだか照れくさくなったけれど、私を気にかけてくれる人が存在したことが嬉しかった。

 

言葉で伝えてくれてありがとう。

私も言葉を届けるよ。

 


見えない聞こえない(sigh26)/ いろんなためいき - YouTube

以前、「えほんやるすばんばんするかいしゃ」でこの曲が入っているCDを購入した。

のんびりしているので、作業用BGMとして聴くことが多い。気持ちが穏やかになるのでおすすめ。