みかんを買った。
みかんをこたつの上に置いたから、もう大丈夫かなって思う。
なんの根拠もない、大丈夫。
息苦しさや不安はずっと離れていかないけれど、それでもなんとなく、大丈夫。
思いこんだら、なんとかなるさ、大丈夫。
母と電話。
内容は重たい話ばかり。
けれど、お互いそれを感じさせないように、軽快に話すところが似ているなぁと思った。
「ねぇ、大丈夫かな」
「まあ、なんとかなるさ」
「そうよね、私たち、そうやってきたもんね」
「そうだよ、なんとかなっちゃうわよ」
「ふふふ」
「まあ、元気にやりなさい」
弱ることも多い年齢ですし、自分の力の限界も知っているのだから、頼れるところに頼りましょう。
いつも、そんなふうに、電話は終わっていく。
流されるのではなく、受け止めるように一緒に流れていきましょう。
そういう強さもあると思うのだ。