バンビのあくび

適度にテキトーに生きたいと思っている平民のブログです。

ムダムダムダ

金曜夜。

息子や娘が夜更かしをすることが多いので、やんわりと伝えるも、自分も金曜夜は心が軽くなって、夜更かししたいから強くは言えず。

束の間の解放感。

生きてる喜びを感じる時間と言っても大袈裟ではないと思う。

 

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ひなた旅行舎『蝶のやうな私の郷愁』を観た。

台風が近づいてきたある日の、あるアパートに暮らす夫婦の会話。

夫と妻で微妙に合っていない日常会話に「わかるわー」と思いながら、それは楽しくて切ないものだと考えていた。

昨年離婚した私には、そのずれた夫婦の会話は愛しいもののようにも思えた。

新しいマンションができた広告を見て、そこに住んだ夢を語る妻と、現実的に住むのはムリだからそんなこと考えても無駄じゃない?テンションの夫。とてもよくあるのではないかな、こういうの。

全体的な感想としては、会話から見えてくる背景を観客自らが補完し、理解する必要がある話だと思った。掴めないと眠ってしまいそうな感じだし、捉え方によって、幾通りもの感想が生まれる気がする。

それにしても、力強い演技だった。

 

***

無駄なことって長い目で見たら少ないのだと思う。ただその短期間での必要性には駆られないから人は無駄と言う。

私の記憶は、かなりの数の無駄でできている。むしろ、無駄だらけと言っても過言ではない。だけど、無駄ほど、愛しく記憶に残るものはない。

あるでしょう?文化祭の記憶で自分達がやった出し物は覚えてないのに、どうでもよいジュース飲んだ場面を覚えてるとかそういうやつ。あれほど幸せな記憶ってないと思うのだ。

私はこれからも無駄で自分を作り上げていくことにする。だってその方が柔らかい心でいられるでしょ。

 

 


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